父の日に枯れない花を贈る。花を飾らないお父さんにこそ選びたいギフトの考え方

「父の日に花を贈りたいんですけど、うちの父、絶対『いらん』って言うんです」。マルシェのブースで、30代の女性からこんな相談を受けました。父の日の花のプレゼントは、母の日のカーネーションに比べて情報が少なく、迷う方がとても多いもの。この記事では、水やり不要の枯れない花の比較や花言葉から、おしゃれでめずらしい選択肢である玄関ドアのリースまで、「いらない」と言うお父さんが本当に喜ぶ贈り方をご紹介します。

冒頭の女性のお話には続きがあります。聞けば、去年は鉢植えのアジサイを贈って、夏の終わりに枯らしてしまったお父さんが「もう花はええわ」と気まずそうにしていたそうです。お花でござるが「水やりのいらない花なら、その気まずさごとなくなりますよ」とアーティフィシャルフラワーのリースをおすすめしたところ、後日「玄関に飾ってくれてました。母より先に父が場所を決めたらしいです」とメッセージをいただきました。「いらん」の一言は、案外あてになりません。

目次

「花はいらない」の裏側にある3つの困りごと

お花でござるがマルシェで男性のお客さまと話していて感じるのは、「花はいらない」と言うお父さんの多くが、花そのものには好意的だということです。困っているのは別のところ。大きく3つあります。

1つ目は世話です。水替え、水切り、萎れた花の処分。仕事や趣味で忙しいお父さんにとって、毎日の水やりは小さくない負担です。枯らしてしまったときの罪悪感も含めて、「もらわないほうが気が楽」になってしまいます。

2つ目は置き場所。花瓶に生けた花は、食卓や棚の一等地を占領します。お父さんの部屋や書斎に花瓶がある家は少数派。「どこに置けばいいんだ」と持て余した経験が、「いらない」の一言につながります。

3つ目は照れです。60代のお客さまが教えてくれました。「花をもらって嬉しくないわけがない。ただ、喜び方がわからんのです」。花束を抱えて歩くのも、リビングに飾って毎日眺めるのも、なんだか気恥ずかしい。この照れを「花が嫌い」と読み違えてしまうと、贈るほうも受け取るほうも損をします。

この3つの困りごとを一度に解決するのが、水やり不要で、置き場所が「飾る」で完結する、枯れない花です。

父の日の花プレゼントの定番と相場感

父の日の花のプレゼントといえば、黄色いバラとひまわりが二大定番です。黄色いバラは、父の日の発祥国アメリカで「父の日の花」とされてきた歴史があり、日本でも日本ファーザーズ・デイ委員会が「黄色いリボン・黄色い花」を提唱しています。ひまわりは6月の花らしい明るさと、「憧れ」という花言葉で人気です。

相場は、花単体なら数千円台が中心。お酒やスイーツ、実用品に花を添える「花+α」のスタイルも定着しています。予算はご家庭それぞれでよく、金額よりも「お父さんの暮らしに収まるかどうか」で選ぶほうが失敗しません。豪華な花束を贈っても、花瓶がなければその日のうちに困りごとに変わります。

お花でござるのリースも、サイズや花材によって幅がありますので、ご予算に応じてご相談いただけます。

父の日に贈る枯れない花の種類と比較

父の日の贈り物として「枯れない花」とひとくちに言っても、種類によって性質はかなり違います。父の日ギフトの視点で比べてみます。

種類素材水やり屋外の玄関ドア持ち特徴
生花生の花毎日必要不向き数日〜2週間香りと瑞々しさは唯一無二
プリザーブドフラワー生花を特殊加工不要不向き(湿気に弱い)1〜3年生花に近い質感。室内向き
ドライフラワー生花を乾燥不要不向き(雨・湿気NG)数ヶ月〜1年風合いは魅力。崩れやすい
アーティフィシャルフラワー高品質な造花不要飾れる数年単位丈夫で色あせしにくい

父の日ギフトとして注目したいのは「屋外の玄関ドアに飾れるか」の列です。ここに丸がつくのはアーティフィシャルフラワーだけ。つまり、「置き場所に困る」というお父さんの困りごとに、玄関ドアという答えを出せる花材です。

アーティフィシャルフラワーは、いわゆる昔の「造花」のイメージとは別物になっています。マルシェで実物を手に取ったお客さまの第一声は、たいてい「え、これ本物じゃないんですか」。花びらの色の重なりや葉脈まで作り込まれていて、百貨店のギフト売り場でも正式に扱われる花材です。

お父さんに贈りたい花と花言葉

花言葉を添えると、照れ屋なお父さんにも言葉にしにくい気持ちが伝わります。父の日に合う花を選びました。

花言葉父の日に合う理由
黄色いバラ友情、献身父の日の象徴色。明るく飾りやすい
ひまわり憧れ、あなただけを見つめる6月らしさと存在感
ガーベラ希望、常に前進働くお父さんへの応援に
胡蝶蘭幸福が飛んでくる格調があり、節目の年に
ユリ威厳、純粋堂々とした佇まいがお父さん向き
グリーン(ユーカリ等)思い出、再生男性の空間になじむ色

ひとつ注意したいのが黄色いバラの花言葉です。「友情」「献身」のほかに「嫉妬」という意味も持つため、気にされる方はメッセージカードで「父の日の色だから選びました」と一言添えると安心です。お花でござるでは、黄色いバラを主役にする場合、グリーンやホワイトを合わせて「父の日の黄色」がまっすぐ伝わる配色にしています。

父の日の花のめずらしい選択肢、玄関ドアのリース

「定番もいいけれど、今年は少し違うものを」という方に、お花でござるが自信を持っておすすめするのがドアリースです。父の日にリースを贈る人はまだ少数派。だからこそ、めずらしくて印象に残ります。

リースの良さは、贈った後の景色にあります。花束は数日で片付きますが、リースは玄関ドアに掛かり続けます。お父さんが毎朝仕事に出るとき、帰ってきたとき、視界の端にいつも家族からの贈り物がある。ご近所さんに「素敵なリースですね」と声をかけられて、「娘がくれたんです」と返す場面まで含めてのギフトです。

実際にカスタムオーダーでリースを贈られたお客さまから、こんな声をいただきました。「無口な父が、友だちが来るたびに玄関のリースの説明をしているらしいです。本人には絶対言いませんけど」。別のお客さまは「単身赴任先の玄関に飾ってくれて、ビデオ通話のたびに映り込んでくる」と笑っていました。飾った後に物語が続くのが、リースというギフトの持ち味です。

リースの形そのものにも意味があります。輪には終わりがないことから、リースは「永遠」「幸福が続くように」という願いの象徴。枯れないアーティフィシャルフラワーとの相性は言うまでもありません。

父の日の花をおしゃれに飾る、リースの選び方

お父さん向けのリースをおしゃれに仕上げるために、お花でござるがカウンセリングの際に必ず伺うのは次の3点です。

まず玄関ドアの色。濃い茶色やブラックのドアには、グリーン主体にホワイトやイエローを差したリースがよく映えます。明るい木目やホワイトのドアなら、深めのグリーンやネイビー系の実ものを入れると引き締まります。ドアの写真を1枚いただければ、色合わせのご提案まで具体的にできます。

次にお父さんの趣味や好きなもの。釣りが趣味ならブルー系、ゴルフ好きなら芝を思わせるグリーンのグラデーション、コーヒー党なら木の実やブラウン系の実ものを効かせる。過去のカスタムオーダーでは、登山好きのお父さんに針葉樹系のグリーンでまとめた一点をお作りして、「山小屋の扉みたいだと喜んでいた」とご報告をいただきました。

最後にサイズです。玄関ドアには直径25〜30cmほどが標準的で、マンションの共用廊下に面したドアなら控えめサイズ、戸建てで通りから見える位置なら大きめが目安。集合住宅では規約上、ドアの外側に飾れない場合もあるので、その際は玄関の内側やリビングの壁掛けとしてお使いいただけます。アーティフィシャルフラワーは軽いので、壁を傷つけにくいフックでも十分掛けられます。

季節感については、6月に贈るからといって夏一色にする必要はありません。一年中掛けておくものなので、その家の玄関に一年なじむ配色を優先する。ひまわりを入れたい場合も、グリーンを主体にして黄色を一輪の主役として効かせれば、秋冬も違和感なく飾れます。

贈り方とメッセージのひと工夫

照れ屋なお父さんには、渡し方にも少しだけ工夫を。おすすめは「先に飾ってしまう」方法です。お父さんの帰宅前に玄関ドアに掛けておき、「父の日だから」とだけ伝える。正面から手渡しされるより、お父さんの照れのハードルがぐっと下がります。

メッセージカードは短くて構いません。「いつもありがとう。枯れない花にしたから、水やりしなくていいよ」。この一文だけで、選んだ理由と気遣いの両方が伝わります。長い手紙より、お父さんの性格に合った一言。お花でござるのカスタムオーダーでは、ギフトラッピングとメッセージカードのご相談も承っています。

よくあるご質問

造花を父の日に贈るのは失礼になりませんか?

失礼にはなりません。アーティフィシャルフラワーは百貨店でもギフトとして正式に扱われる花材で、「枯れない=長く元気で」という意味づけは父の日向きです。気になる場合はメッセージに「ずっと飾れる花を選びました」と添えると意図が伝わります。

屋外の玄関ドアに飾っても大丈夫ですか?

アーティフィシャルフラワーなら屋外側でも飾れます。雨が直接当たらず、直射日光が長時間当たらない場所ならより長持ちします。プリザーブドフラワーは湿気に弱いので屋外は避けてください。

どのくらいの期間飾れますか?

環境にもよりますが、アーティフィシャルフラワーのリースは数年単位で楽しめます。直射日光を避けるだけで退色はかなり抑えられます。

埃はどうやって落とせばいいですか?

月に一度ほど、ドライヤーの冷風を弱で当てるか、柔らかい筆やブラシで軽く払えば十分です。水洗いは接着部分を傷めるので避けてください。

父の日のリースに季節感は必要ですか?

必須ではありません。一年中飾るものなので、6月らしさよりもその家の玄関に一年なじむかを優先するのがおすすめです。ひまわりを入れる場合もグリーン主体にすれば夏以外も違和感なく飾れます。

まとめ

「父の日に花はいらない」と言うお父さんの多くは、花のお世話と置き場所と照れに困っているだけです。水やりのいらない枯れない花のリースを、家族みんなが通る玄関ドアに。口数の少ないお父さんの「おう」の奥にあるものを、来年もそこにあるリースが証明してくれます。

お花でござるでは、お父さんの趣味や好きな色を伺って一点物のリースをお作りするカスタムオーダーも承っています。マルシェ出店の予定はInstagram(@ohanadegozaru)でお知らせしていますので、実物の質感を確かめたい方はぜひブースにも遊びに来てください。