クリスマスリースを玄関に飾ろう。毎年使える枯れない花のリース

「去年しまっておいたリースを箱から出したら、松ぼっくりがポロポロ落ちて、赤い実の色も抜けちゃってて……。結局また新しいのを買いました」

11月の終わりごろ、お花でござるにこんな声が届きました。クリスマスリースを玄関に飾りたいのに、毎年買い直している——マルシェのブースで、少し困った顔でそう話してくださったお客さま。おしゃれなクリスマスリースを長く飾りたいなら、枯れない造花という選び方があります。今日はその話をします。聞けば、毎年11月になると雑貨店で手頃なリースを買って、シーズンが終わったらしまい、翌年出してはガッカリして買い直す。それを何年も繰り返しているそうです。

たぶん、同じ経験のある方は多いと思います。安いから気軽に買える。でも1年経つと崩れている。また買う。玄関はにぎやかになるけれど、なんだか毎年リセットされている感じ。

この記事では、そんな「買い直しループ」から抜け出して、毎年同じリースで玄関を飾る喜びに変わるまでのお話をします。クリスマスリースの意味から、素材ごとの寿命の違い、飾り方と収納のコツ、そして長い目で見たコストまで、ぜんぶまとめました。

目次

毎年買い直すクリスマスリースのもったいなさ

さっきのお客さまだけじゃありません。「うちも毎年買い替えてる」という方、本当に多いんです。

雑貨店やホームセンターに並ぶクリスマスリースは、手に取りやすい価格のものがたくさんあります。だからつい、毎年その場の気分で選んでしまう。それ自体は悪いことじゃないんです。ただ、翌年また同じ出費をしていることに、意外と気づきにくい。

安いリースを買っては捨てる繰り返し

手頃なリースの多くは、発泡素材の土台に軽い造花や木の実を接着したもの。1シーズン飾るぶんには十分きれいです。でも問題は、そのあと。

クリスマスが終わってしまうとき、ぎゅっと箱に詰めて押し入れの奥へ。翌年出すと、接着が外れて実が落ちていたり、直射日光や湿気で赤や緑が色あせていたり。ワイヤーが錆びて茶色いシミが出ることもあります。結局「これはもう飾れないね」と処分して、また新しいものを探す。

仮に1つ2,000円のリースを毎年買い替えたとして、5年で1万円。捨てたリースの数は5つ。玄関はその年ごとにきれいだったけれど、手元には何も残っていません。もったいないな、と思うんです。飾る楽しみは毎年あるのに、積み重なっていかない。

「毎年おなじみのリースを出してくると、あ、今年もこの季節が来たなって思えるのがいいんですよ」。何年も枯れないリースを飾ってくださっているお客さまの言葉です。買い直しループの外側には、こういう楽しみ方があります。

玄関に飾るクリスマスリースの意味

そもそもクリスマスリースって、なぜ玄関に飾るんでしょう。せっかくなら、意味を知って飾りたいですよね。

永遠・魔除け・おもてなしの由来

リースの丸い形には、始まりも終わりもありません。この「途切れない円」は、西洋では古くから永遠の命や愛の象徴とされてきました。クリスマスにキリストの永遠の愛を重ねて飾る、という意味合いがあります。

そしてリースによく使われる常緑樹。冬でも緑を絶やさない葉には生命力が宿るとされ、魔除けの意味が込められてきました。玄関という家の入り口に飾るのは、悪いものを家に入れないため。日本のしめ縄と、少し似た発想かもしれません。

もうひとつがおもてなし。玄関のリースは「ようこそ」の合図です。訪れる人を温かく迎える気持ちを、扉に飾って表す。クリスマスに人が集まる季節だからこそ、この意味はぴったりきます。

永遠、魔除け、おもてなし。この3つが重なっているから、リースは玄関に飾られてきたんですね。

クリスマスリースに使う花とモチーフの意味【花言葉表】

クリスマスリースに使われる花やモチーフには、それぞれ意味があります。お花でござるでクリスマスリースを組むときにも大切にしている、代表的なものをまとめました。

モチーフ意味・花言葉クリスマスに使われる理由
ヒイラギ「用心深さ」「先見の明」トゲのある葉が魔除けとされ、赤い実がキリストの血を象徴
ポインセチア「聖夜」「祝福」赤い葉が星の形に広がり、クリスマスの定番に
松ぼっくり「不老長寿」「生命力」冬でも実る松の恵み。豊かさの象徴
赤い実(ヒペリカム等)「悲しみは続かない」冬に映える赤で、リースに温かみを添える
ヒバ・モミなどの常緑「永遠」「不変」枯れない緑が命のつながりを表す

色そのものにも意味があります。赤はキリストの愛と寛大さ、緑は永遠の命と希望、金(ゴールド)は高貴さと富。クリスマスカラーがなぜあの3色なのか、由来を知ると飾るのが少し楽しくなります。

素材で変わるクリスマスリースの寿命【比較表①:素材】

さて、ここからが本題です。同じ「クリスマスリース」でも、使われている花材によって寿命はまるで違います。買い直しループの原因は、実はここにあります。

生花・ドライ・プリザ・造花を持ち・手入れ・屋外耐性・コスパで比較

リースに使われる主な花材を、4つの観点で比べてみました。

花材持ち(寿命)手入れ屋外・玄関耐性コスパ
生花1〜2週間水替え必須・手間大乾燥で傷みやすい毎回買うと割高
ドライフラワー半年〜1年湿気・直射日光に弱い崩れやすいやや割高
プリザーブドフラワー2〜3年湿気に注意屋外は不向き高め
アーティフィシャルフラワー(造花)数年〜半永久ほぼ不要・ほこり払い程度色あせ・型崩れに強い長く使えて割安

生花のリースは香りも瑞々しさも格別ですが、玄関のように乾燥する場所では日持ちしません。ドライフラワーは風合いが素敵な反面、湿気の多い日本の玄関では崩れやすく、色も抜けていきます。プリザーブドフラワーは本物の花を加工したもので美しいのですが、湿気に弱く、屋外に近い玄関ドアには向きません。

玄関で長持ちするクリスマスリースは造花

玄関ドアという場所を考えると、いちばん相性がいいのはアーティフィシャルフラワーの造花です。

玄関は、家の中でも意外と過酷な場所。開け閉めのたびに外気が入り、直射日光が当たる向きもあり、湿気もこもりやすい。生花やドライには厳しい環境です。造花なら、水やりもいらず、色あせや型崩れにも強い。飾りっぱなしでシーズンを越えられます。

もちろん造花にも品質の差はあります。安価なものは色あせや接着外れが早い。お花でござるが使うアーティフィシャルフラワーは、ポリエステルやシルクなどの上質な素材で、花びらの色づきや葉の質感まで本物に近づけたもの。近くで見ても「造花っぽさ」が気にならない仕上がりを大切にしています。

おしゃれなクリスマスリースの選び方

毎年飾ると決めたなら、選ぶ基準も変わってきます。1シーズンで捨てる前提なら流行り重視でいい。でも数年飾るなら、飽きのこないおしゃれなデザインが効いてきます。

形・サイズ・色

まずサイズ。玄関ドアに飾るなら、直径25〜30cmくらいがバランスよくおさまります。小さすぎると寂しく、大きすぎると開閉の邪魔になる。ドアの幅の3分の1くらいを目安にすると失敗しにくいです。

形は、まん丸の定番リースが飽きにくくておすすめ。三日月形やスワッグ寄りのデザインも素敵ですが、個性が強いぶん、数年飾ると少し飽きが来ることもあります。長く付き合うなら、王道の丸型が結局いちばん。

クリスマスカラーとニュートラルの使い分け

色選びで、飽きにくさが大きく変わります。

赤・緑・金をたっぷり使った王道のクリスマスカラーは、季節感が抜群。「これぞクリスマス」という華やかさがあります。いっぽう、白・シルバー・くすみグリーン・ゴールドを効かせたニュートラルなリースは、上品で、玄関になじみやすい。

個人的におすすめしているのは、ベースをニュートラルにして、赤い実やリボンでクリスマス感を差し込む組み合わせ。落ち着いた色味なので毎年出しても飽きにくく、それでいてちゃんとクリスマスらしい。「派手すぎるとうちの玄関に合わなくて」という方にも喜ばれます。

玄関ドアへのクリスマスリースの飾り方と収納

いいリースを選んでも、飾り方と収納で寿命は変わります。ここは意外と情報が少ないので、丁寧にお伝えします。

マグネット・ドアハンガー・賃貸OKの粘着フック

玄関ドアがスチール製なら、いちばん手軽なのはマグネットフック。強力タイプなら造花リースの重さは十分支えられます。ドアを傷つけないのもうれしいところ。

ドアの上枠にかけるリースハンガー(ドアハンガー)も定番です。S字型の金具をドア上部に引っかけるだけ。取り付け跡が残らず、賃貸でも安心です。

木製ドアなど磁石が使えない場合は、賃貸OKの粘着フックを。造花リースは軽いので、耐荷重500g〜1kg程度のフックで足ります。貼る前にドアの汚れを拭き取ると、粘着力が長持ちします。いずれも、リース本体の重さより少し余裕のある耐荷重を選ぶと安心です。

型崩れ・色あせを防ぐしまい方【独自】

シーズンが終わったあとのしまい方。ここが翌年の「またきれいに飾れるか」を左右します。お花でござるがお客さまにお伝えしているコツをまとめます。

まず、平らな状態で保管すること。他の荷物の下敷きにすると、あの丸い形がゆがみ、花が潰れます。できれば元の箱に、無理なら浅めの箱に平置きで。

次に、ほこりを軽く払ってからしまう。ほこりが付いたまま1年置くと、翌年落としにくくなります。柔らかい筆やドライヤーの冷風でさっと。

そして、直射日光と湿気を避ける。押し入れやクローゼットの、光の当たらない場所へ。乾燥剤を一緒に入れておくと、湿気による劣化を防げます。造花は色あせに強いとはいえ、強い光に長期間さらせば少しずつ褪せます。しまう場所ひとつで、寿命はぐっと延びます。

お手入れの詳しいコツは、ソラフラワーのお手入れ方法と長持ちさせるコツでも紹介しています。天然素材のリースをお持ちの方は、あわせてどうぞ。

年あたりコストで考えるクリスマスリース【比較表②:年あたりコスト】

「枯れないリースって、ちょっと高いんでしょ?」。よく聞かれます。たしかに1つあたりの値段は、手頃なリースより上がります。でも、年あたりで考えると景色が変わります。

毎年買う費用と、数年使える一点の1年あたり試算

わかりやすく、モデルケースで比べてみます。金額は考え方の目安で、実際は予算に応じて幅があります。

買い方初期費用5年間の合計1年あたり
毎年手頃なリースを買い替え約2,000円約10,000円約2,000円
枯れない一点物を1つ予算に応じた1点その1点のみ数年で割ると割安に

毎年2,000円のリースを5年買い替えれば、合計は約1万円。手元には何も残らず、捨てたリースは5つ。いっぽう、少し予算をかけた枯れない一点物を1つ。5年、あるいはそれ以上飾り続ければ、1年あたりのコストはぐっと下がっていきます。使うほどお得になる計算です。

しかも、残るのは金額の話だけじゃありません。「今年もこのリースを出す季節が来た」という毎年の楽しみ。同じリースが玄関に戻ってくる安心感。買い替え続けるリースには、これがないんです。

お花でござるが届ける玄関のクリスマスリース

店主の制作エピソードとお客さまの声

お花でござるのクリスマスリースは、一つひとつ手作業で組んでいます。造花といっても、花材の向きや高さ、赤い実の散らし方をほんの少し変えるだけで、表情がまるで違ってくる。ここが手作りの面白いところ。「同じものは二つとない」を大切にしています。

以前、マルシェでニュートラルカラーのリースをお買い上げくださったお客さまが、翌年またブースに寄ってくださって。「去年のリース、まったく色あせずに今年も飾れました。玄関を通るたびにうれしくて」と伝えてくださいました。買い直さずに済んだ、その一言がいちばん励みになります。

別のお客さまは、「毎年出すたびに、家族で去年のクリスマスを思い出すんです」と。枯れないリースは、思い出まで一緒にとっておけるんだと、こちらが教わりました。

カスタムオーダーで「わが家だけの一点」を

お花でござるでは、カスタムオーダーも承っています。玄関ドアの色に合わせたい、リビングに飾るから大きめがいい、家族の好きな色を入れたい。そんなご希望に一つずつお応えして、わが家だけの一点をお作りします。

毎年飾るものだからこそ、既製品では物足りないという方に喜ばれています。「うちの玄関の緑のドアに、赤が映えるように」といったご相談も大歓迎です。

玄関に飾る枯れないリースについては、新築祝い・引っ越し祝いに花のリースをもあわせてご覧ください。贈り物としてお探しの方には、結婚祝いに枯れない花のリースをも参考になります。

よくある質問(FAQ)

Q. クリスマスリースはいつから玄関に飾るの?

A. 一般的には、11月末のアドベント(クリスマス前の約4週間)から飾り始めます。日本ではハロウィンが終わった11月上旬から玄関に飾る方も増えました。枯れない造花リースなら、いつ出しても劣化を気にせず、長く楽しめます。

Q. 何年くらい使えますか?

A. アーティフィシャルフラワーのリースは、飾り方と収納しだいで数年から、それ以上飾り続けられます。直射日光と湿気を避けて平置き保管すれば、色あせや型崩れをかなり抑えられます。毎年出して飾る前提で作られたリースです。

Q. 屋外に飾っても色あせしませんか?

A. 上質な造花は色あせに強いものの、直射日光や雨風に一年中さらすと、少しずつ褪せます。玄関ドアのように屋根のある半屋外なら安心です。シーズンが終わったら室内にしまうと、より長持ちします。

Q. 賃貸でも玄関に飾れますか?

A. 飾れます。ドアを傷つけないマグネットフック、上枠にかけるリースハンガー、原状回復できる粘着フックなど、賃貸向けの方法がいくつもあります。造花リースは軽いので、耐荷重に少し余裕のあるものを選べば十分です。

今年もまた、崩れたリースを箱から出してため息をつくのか。それとも、おなじみの一点物を「今年もよろしくね」と玄関に飾るのか。玄関は、家に帰るたび、そして誰かを迎えるたびに目に入る場所です。毎年ずっと飾れるクリスマスリースを、一度きりの出会いから始めてみませんか。お花でござるが、わが家だけの一点をお手伝いします。