リースの意味とは?永遠の幸せを象徴する花リースの由来と花言葉

マルシェに出店していると、リースを手に取ったお客さまから決まって聞かれる質問があります。「リースって、どうして丸いんですか?」。お花でござるがこの質問に答えると、多くの方が「じゃあ贈り物にぴったりだ」と言って、贈る相手の顔を思い浮かべ始めます。

リースの意味は「永遠の幸せ」。切れ目のない輪の形が、終わりのない幸福や愛の象徴とされています。この記事では、リース専門店のお花でござるが、リースに込められた意味、古代ギリシャ・ローマにさかのぼる由来、英語表記、そして花材ごとの花言葉まで解説します。読み終わるころには、贈る相手に合わせて意味まで込めてリースを選べるようになります。

目次

リースの意味|切れ目のない輪が象徴する「永遠の幸せ」

まず知っておきたいのが、リースそのものが持つ意味です。

リースは「永遠」の象徴とされています。理由は形にあります。リースは切れ目のない円形で、どこから辿っても終わりがありません。このことから古くは、永遠に続く神の愛を表すものと考えられてきました。

時代が下ると、リースは永遠に続く幸福や健康、長寿への願いを表すようになります。つまりリースを贈ることは、相手の幸せがいつまでも続くように祈ること。花束ともアレンジメントとも違う、リースならではの意味です。

リースの輪(円形)に込められた意味

リースの輪には「始まりも終わりもない」という意味が込められています。結婚指輪が円形なのと同じ発想です。愛や幸福、命のつながりが途切れずに続いていくように、という祈りを、輪の形そのものが表しています。

お花でござるでも、結婚祝いや長寿のお祝いにリースを選ばれる方には、この輪の意味を必ずお伝えしています。「そんな意味があるなら」と、メッセージカードに書き添える方も多いです。

玄関にリースを飾る意味(魔除けと無事を祈るお守り)

リースを飾る場所として代表的なのが玄関です。玄関にリースを掛けることには、出掛けた家族が途切れることなく、いつまでも無事に帰ってきますように、という意味が込められています。

もうひとつが「魔除け」。西洋では古くから、常緑樹の葉でリースを作る習慣がありました。冬でも枯れない常緑樹は強い生命力の象徴。その力で悪いものが家に入らないよう、玄関に掛けて守りとしたのです。

玄関のドアリースは、家族のお守り。新築祝いや引っ越し祝いにリースが選ばれるのは、この意味があるからです。

豊作祈願としてのリースの意味

意外に思われるかもしれませんが、リースには「豊作祈願」の意味もあります。クリスマスリースに松ぼっくりや姫りんご、麦の穂、木の実が飾られるのは、素朴さの演出ではありません。作物の実りがいつまでも得られるように、という祈りが込められています。

実りのモチーフは「豊かさが続くように」という願いにつながるため、開店祝いや新築祝いのリースにもよく使われます。

リースの由来と歴史|古代ギリシャ・ローマの花冠

リースの歴史はとても古く、由来をさかのぼると古代ギリシャ・ローマの時代に行き着きます。

当時のリースは、頭にかぶる「花冠」でした。お祝いの席で贈られたり、功績のあった人に賞として与えられたり。おめでたい場面の主役です。現在でもマラソンなどの表彰式で、優勝者の頭に月桂樹の冠が載せられることがありますが、あれはまさに古代から続くリースの伝統です。

頭にかぶる花冠が、やがて壁や扉に飾る輪飾りへ。形は変わっても「お祝いと栄誉のしるし」という意味は、2000年以上受け継がれています。

リースの英語表記「wreath」と賃貸の「lease」の違い

花のリースは英語で wreath(リース)と書きます。直訳すると輪、花輪、花冠。頭上に載せる花冠が語源であることが、単語の意味からも分かります。

ややこしいのが、日本語では車や機械の賃貸契約も「リース」と呼ぶこと。こちらの英語は lease で、綴りも語源もまったくの別物です。「リース 意味」で検索して賃貸契約の説明ばかり出てきた、という方は、花のリースは「wreath」と覚えておくと調べものがスムーズになります。

フラワーリースを英語で言いたいときは「flower wreath」。クリスマスリースは「Christmas wreath」です。海外のインテリア写真を探すときにも、この綴りで検索すると本場のリースがたくさん見つかります。

リースとスワッグ・ガーランドの違い

リースと並んでよく飾られるのが、スワッグとガーランドです。マルシェでも「スワッグとリース、どっちがいいですか?」というご質問をよくいただきます。

スワッグはドイツ語で「壁飾り」。花束を逆さにして壁に吊るす形の飾りで、リースと同じく玄関やお部屋に飾られ、魔除けの意味も共通しています。ガーランドは花や葉をひも状に長くつないだ飾りで、壁や窓辺、階段の手すりに沿わせて使います。

三つのうち「永遠」の意味を持つのは、輪の形をしたリースだけ。見た目の好みで選んでいいのですが、結婚祝いや長寿祝いなど「続いていくこと」を願う贈り物なら、お花でござるは迷わずリースをおすすめしています。

リースに使われる花の花言葉と意味【一覧表】

リースは輪の形だけでなく、使われる花材にもそれぞれ意味があります。代表的な花材の花言葉を表にまとめました。

花材花言葉・意味向いている贈り物
バラ愛、幸福、希望、尊敬結婚祝い、記念日、お誕生日
あじさい家族、団らん、和気あいあい母の日、家族への贈り物
カーネーション女性の愛、感動、純粋な愛情母の日、女性へのギフト
ユーカリ新生、再生、思い出新築祝い、開店祝い
ミモザ感謝、友情お礼、友人への贈り物
月桂樹勝利、栄光、名誉開店祝い、昇進祝い

バラの花言葉とリースでの使われ方

バラには愛や情熱のほか、幸福、希望、永遠、尊敬といった花言葉があります。恋人にも、お祝いにも、家族にも贈れる懐の深さが魅力。リースに使うと一気に華やかになるので、お花でござるのリースでも主役をつとめることが多い花材です。

あじさいの花言葉とリースでの使われ方

あじさいの花言葉は、家族、団らん、和気あいあい。小さな花が寄り集まって咲く姿が、家族の集まりを連想させることに由来します。花の色が変わる性質から「移り気」という花言葉もあるため恋人への贈り物では避けられることもありますが、母の日や家族へのギフトでは定番の人気です。

カーネーションの花言葉とリースでの使われ方

カーネーションは母の日の花というイメージが強いですが、花言葉は女性の愛、感動、純粋な愛情。熱烈な愛情、愛を信じる、という意味もあります。母親に限らず、かわいがってくれた年配の女性や、親しい女性への贈り物にも合う花材です。

ユーカリ・ミモザの花言葉とリースでの使われ方

グリーン系の花材も、リースには欠かせません。ユーカリの花言葉は新生、再生、思い出。新しい暮らしの始まりに重なるので、新築祝いのリースによく使われます。ミモザは感謝と友情。3月8日の国際女性デーに男性から女性へミモザを贈るイタリアの習慣にちなんで、春の贈り物としても人気です。

月桂樹の花言葉とリースでの使われ方

月桂樹はローリエとも呼ばれ、勝利、栄光、名誉という花言葉を持ちます。葉には「永遠」「死ぬまで変わらない」という意味がある一方で、花には「裏切り」という花言葉もあるため、リースに使われるのはもっぱら葉のほう。お祝いのリースに、緑の引き締め役として添えられます。

シーン別に見る、リースを贈る意味

リースの「永遠」という意味は、贈るシーンによって少しずつ違う願いに変わります。

結婚祝いには、終わりのない愛の象徴として。結婚指輪と同じ円の形は、ウェディングギフトにこれ以上ないモチーフです。詳しくは結婚祝いの花リースの記事で解説しています。

還暦や米寿などの長寿祝いには、健康と長生きの祈りとして。切れ目のない輪に「これからも元気が続きますように」という気持ちを込めます。年齢ごとのお祝いの色と選び方は長寿祝いの花のまとめ記事にまとめました。

新築祝い・引っ越し祝いには、玄関を守るお守りとして。魔除けの意味を添えて贈ると、飾るたびに思い出してもらえます。

母の日には、感謝が続いていく形として。カーネーションのリースなら、花言葉と輪の意味が二重になります。

マルシェでも「意味まで込めて贈りたい」というお客さまが本当に増えました。以前、還暦のお母さまへ赤いリースを選ばれた方が、後日わざわざブースまで来てくださって「意味を伝えたら泣いて喜んでくれた」と報告してくれたことがあります。意味を知って贈るリースは、それだけ記憶に残ります。

クリスマスリースの意味と、通年で飾るリース

リースといえばクリスマス、という方も多いはず。クリスマスリースには、この記事で紹介した意味がぎゅっと詰まっています。常緑樹のモミやヒイラギは生命力と魔除け。とげのあるヒイラギの葉はキリストの茨の冠に由来するとされ、赤い実は太陽の恵みの象徴。松ぼっくりや麦は豊作祈願です。

ただ、リースは一年中飾れる縁起物です。永遠の幸せを願う意味は季節を選ばないので、欧米では花材を替えながら通年で玄関にリースを飾る家庭も多くあります。

お花でござるのリースはアーティフィシャルフラワー(高級造花)で作っているので、水やりも枯れる心配もなく、季節を問わず飾り続けられます。生花のリースとの違いはアーティフィシャルフラワーの解説記事をどうぞ。

リースの意味についてよくある質問

リースにはどんな意味がありますか?

リースの意味は「永遠の幸せ」です。切れ目のない輪の形が、終わりのない幸福・愛・命の象徴とされています。あわせて魔除け、無事を祈るお守り、豊作祈願という意味も持ちます。

玄関にリースを飾るのはなぜですか?

玄関のリースには「家族が無事に帰ってきますように」という祈りと、悪いものを家に入れない「魔除け」の意味があります。西洋で常緑樹のリースを扉に掛けた習慣が由来で、家族のお守りとして飾られてきました。

リースを贈り物にするのは失礼になりませんか?

失礼にはあたりません。リースは古代ギリシャ・ローマの時代からお祝いの贈り物でした。日本では葬儀の花環を連想する方がまれにいらっしゃいますが、ドアリースは西洋由来の幸福のシンボルで、結婚祝いや新築祝いのギフトとして定着しています。気になる場合は、メッセージカードに「永遠の幸せを願うお守りです」と意味をひとこと添えると安心です。

リースはいつまで飾ってもいいですか?

意味のうえでは一年中飾って大丈夫です。クリスマスリースも「いつ外すべき」という決まりは特にありません。素材の面では、生花のリースは数日から数週間、ドライフラワーは数か月が目安。アーティフィシャルフラワーのリースなら、色あせを気にせず年単位で楽しめます。

意味を知って贈る、世界にひとつのリース

リースの意味をあらためて並べてみます。永遠の幸せ、魔除け、無事を祈るお守り、豊作祈願。まるっと全部、大切な人に贈りたい言葉です。

花束は数日で枯れてしまいますが、想いを込めたリースは玄関で毎日家族を見守ります。お花でござるは、そんな「意味ごと贈るリース」をひとつずつ手作りしています。商品一覧には季節のリースを揃えていますし、贈る相手やシーンに合わせたカスタムオーダーも承っています。

次にリースを目にしたら、切れ目のない輪をそっと辿ってみてください。2000年前から続く、幸せの祈りの形です。