玄関ドアにリースを飾る方法。賃貸・マンションでも傷つけず落とさない取り付け方

ドアリースは賃貸でも飾れます。玄関ドアのリースをマグネットで留めれば、穴も跡も残りません。リースの落下防止も、ドアを傷つけないフック選びも、コツは全部この記事に書きます。

賃貸だから穴を開けられない。風で落ちたら怖い。強力な粘着テープでドアの塗装が剥がれたら、退去のとき請求されるかもしれない。全部もっともな心配です。

この記事では、玄関ドアにリースを取り付ける具体的な方法を、ドアの素材別にまとめました。

玄関リースの付け方でぶつかる3つの壁

飾れない理由は、だいたい3つに絞られます。

ひとつ目が、穴を開けられないこと。分譲マンションでも玄関ドアは共用部分の扱いになるケースが多く、管理規約でネジ留めや加工が禁止されています。持ち家の戸建てでも、金属製のドアに穴を開けるのは現実的ではありません。

ふたつ目が、落下への不安。ドアは1日に何度も開閉して、そのたびに振動します。バタンと閉まった瞬間にリースが落ちて、玄関先で花材が散らばる。そう考えると、なかなか踏み切れません。

3つ目が、屋外という環境。玄関ドアの外側は、雨も風も紫外線も当たります。室内用に作られたリースをそのまま外に出すと、想定より早く色が抜ける。ここは正直にお伝えしておきたいところです。

逆に言えば、この3つに手を打てば玄関ドアは飾れます。順番に見ていきます。

ドアの素材別・取り付け方法の比較

まず、ご自宅の玄関ドアが何でできているかを確かめてください。冷蔵庫用のマグネットを1個持っていって、ドアの真ん中あたりにペタッと付けてみる。これだけで判定できます。

ドアの素材マグネットの可否向いている取り付け方注意点
スチール(鋼板)付くマグネットフック日本の集合住宅で最も多い。真ん中は付いても縁は付かないことがある
アルミ付かないドアハンガー、リースワイヤー戸建ての勝手口やテラスドアに多い
ステンレス種類による付けば磁石、付かなければハンガー磁石が付かないステンレスもある
木製・木目調付かないドアハンガー、はがせる粘着フック塗装が弱いものは粘着フック非推奨
樹脂・断熱ドア(表面パネル)弱く付く場合ありドアハンガー推奨磁力が落ちるので過信しない

ややこしいのが、表面が木目調のシートで覆われたスチールドア。見た目は木でも中身は鉄板なので、マグネットが普通に効きます。木のドアだと思って諦める前に、まず磁石を当ててみる、を先にやってほしい理由がこれです。

玄関ドアのリースをマグネットで留める。耐荷重の考え方

スチールドアだった方は、マグネットフックが一番ラクで確実です。穴も跡も残りません。

ただし、耐荷重の数字をそのまま信じないでください。パッケージに「耐荷重5kg」と書いてあっても、それは平らな鉄板に垂直に貼り付けて、真下に静かに荷重をかけたときの数値です。

玄関ドアで実際に起きるのは、開閉の振動と、風でリースが揺れる力。動く荷重は、静止した荷重より大きな負担になります。お花でござるがおすすめする目安は、リースの重さの3倍以上の耐荷重です。飾る前にリースの重さを量っておき、その3倍以上の耐荷重があるマグネットフックを選べば、まず落ちません。

もうひとつ、地味だけれど効くコツ。マグネットは面積より接地の密着で決まります。丸い小さなネオジム磁石より、平たい面でドアに当たるタイプのほうが安定する。フックの根元がグラつく製品は避けてください。

貼る位置も大事です。ドアの上のほうは反っていたり、パッキンの段差があったりして密着が甘くなる。ドアの平らな面を選び、指で押しながら左右にスライドさせて、引っかかりのない場所に落ち着かせます。

ドアリースを賃貸で飾る。マグネットが使えないドアの方法

アルミや木製のドアなら、別の手があります。賃貸でも、ドアに触れずに済む方法が残っています。

ドアハンガー(オーバードアフック)

ドアの上端に引っかけて、外側にフックを垂らす金具です。玄関リースの付け方としては、これが一番確実だと思っています。ドア本体には一切触れないので、賃貸でも問題になりません。

選ぶときは、ドアの厚みを測ってから。日本の玄関ドアは30〜40mm前後が多く、この厚みに対応した調整式のものを選びます。もうひとつ確認したいのが、ドアを閉めたときに枠と干渉しないか。上枠との隙間が数ミリしかないタイプのドアだと、ハンガーの厚みで閉まらなくなります。玄関ドアは気密パッキンが入っているぶんシビアなので、ここは購入前に定規を当ててください。

リースのフックでドアを傷つけない選び方(はがせる粘着フック)

木製ドアや、マグネットが弱い樹脂ドアではこれ。ただし条件があります。屋外の直射日光と温度変化で粘着が劣化するので、玄関ドアの外側では室内よりずっと寿命が短い。半年に一度は貼り替えるつもりで使ってください。

塗装の弱い古い木製ドアには使わないほうが無難です。剥がすときに塗膜ごと持っていかれます。心配なら、目立たない下のほうで一度テストを。フックの接地面にフェルトを一枚かませておくと、硬い樹脂がドアに擦れる傷も防げます。

リースワイヤー・ドアリボン

ドアの上端から布リボンや専用ワイヤーを垂らして吊るす方法もあります。金具を使わないぶん見た目が柔らかく、クリスマスシーズンには相性がいい。ただし風で振り子のように揺れやすく、ドアに擦れて塗装に跡が残ることがあります。リースの裏側に小さなフェルトを貼っておくと、擦れ跡を防げます。

リースの落下防止、5分でできるひと手間

取り付け方法が決まったら、最後に落下対策を。ここを飛ばす人が多いのですが、5分で終わります。

まず、リースの吊るし紐が細すぎないか。市販のリースには細いテグスや麻紐が付いていることがあり、これが摩擦で切れます。幅のある麻テープに付け替えておくと安心です。

次に、フックから紐が外れないようにすること。フックの開口部が広いと、ドアがバタンと閉まった衝撃で紐が跳ねて外れます。結束バンドを1本、フックの口をまたぐように通して締めておくだけで、跳ね上がりが止まります。見えない位置なので見栄えも損ないません。

そして、飾ってから1週間は毎日ちょっと触って確認する。マグネットは最初の数日でわずかにズレることがあります。ズレが止まれば、そのあとは安定します。

風の強い地域なら、リースの下側を軽く固定する方法もあります。透明の細い釣り糸をリースの下部から出して、ドア下の目立たない部分に小さな粘着フックで留める。これで揺れがかなり抑えられます。

台風が近づいたときは、素直に室内へ。玄関の内側に掛け替えれば、それはそれで様子が変わって楽しいものです。

屋外の玄関ドアに向く花材と花言葉

外に飾るなら、花材選びで寿命がかなり変わります。玄関ドア用のリースに向く花材と、その花言葉をまとめました。

花材花言葉玄関ドアに向く理由
バラ(オレンジ)「絆」「信頼」温かみのある華やかさが出て、玄関の顔になる
バラ(白)「純潔」「尊敬」どんな色のドアにも合わせやすい
ユーカリ「新生」「再生」「思い出」細い葉が風を受け流し、シルエットが崩れにくい
オリーブ「平和」「知恵」硬めの葉で型崩れしにくく、玄関に品が出る
ラベンダー「優美」「沈黙」細い穂が動きを作り、軽く仕上がる
かすみ草「幸福」「感謝」隙間を埋めて全体をふんわりまとめる
アジサイ「家族の絆」「和気あいあい」ふっくらした質感で土台に最適。ただし「移り気」の意味を持つとする説もあるため、主役ではなく土台として使う
ダリア「華麗」「感謝」一輪で存在感が出る。こちらも「移り気」「不安定」の花言葉があるので、贈り物では相手の好みを見て

花言葉を気にする場合は、アジサイとダリアの二面性を先に知っておくと安心です。自宅用ならまったく問題ないのですが、新築祝いや開店祝いで贈る場合は、受け取る方によって受け止め方が違う。ここは黙っていないほうがいいと思っています。玄関に飾るギフトを探している方は、新築祝い・引っ越し祝いに花のリースを。玄関に飾る枯れないギフトも参考になるはずです。

屋外の玄関ドアで避けたいのは、極端に薄いペーパー系のパーツと、色の淡いパステルカラー。前者は雨を吸って波打ち、後者は紫外線で最初に色が抜けます。天然素材のソラフラワーを外に飾りたい方は、ソラフラワーのお手入れ方法と長持ちさせるコツに湿気対策を詳しく書いています。

玄関ドアに合うリースのサイズ

サイズで迷ったら、ドアの幅を基準にしてください。一般的な玄関ドアの幅は80cm前後。ドア幅のおよそ3分の1、つまり直径25〜30cmが、離れて見たときにいちばん収まりよく見えます。

小さすぎると、ドアの面積に負けて寂しくなる。大きすぎると圧迫感が出て、ドアスコープや表札にかぶることもあります。

ドアの色との組み合わせも少しだけ。濃いブラウンや黒のドアには、白やクリーム、明るいグリーンがよく映えます。白いドアなら、逆に色を効かせたほうが締まる。オレンジや赤系のリースが表情を作ってくれます。

季節の掛け替えを楽しみたい方は、クリスマスリースはいつから飾る?サイズと色の選び方をリース専門店が解説も合わせてどうぞ。

取り付け用品と、リース本体の予算の考え方

取り付け金具そのものは、それほど大きな出費になりません。マグネットフックもドアハンガーも、ホームセンターやネット通販で手に入る範囲のものです。ここでケチって耐荷重ギリギリのものを選ぶと、落ちてリースが傷むほうが高くつきます。ワンサイズ余裕を持たせるのが結果的に安い。

リース本体は、直径・花材の量・生花に近い質感のものを使うかどうかで幅が出ます。お花でござるでは、カスタムオーダーで花材や色の系統をご相談いただけます。予算に応じてご相談いただければ、その範囲でいちばん玄関が明るく見える組み合わせをお出しします。

長く飾るものなので、1年あたりで考えるとどうか、という見方も一度してみてください。生花の花束を月に1度買う暮らしと比べたとき、枯れないリースの玄関はずいぶん静かで手がかからない。

よくあるご質問

Q. 賃貸マンションの玄関ドアにリースを飾っても大丈夫ですか?

ドア本体に穴を開けたり、剥がせない接着剤を使ったりしなければ、多くの場合は問題ありません。マグネットフックとドアハンガーは、いずれもドアを傷めない方法です。ただし管理規約で共用廊下への装飾自体を制限している物件もあるので、心配なら管理会社に一度確認を。避難経路の妨げにならないサイズであることも大事です。

Q. マグネットフックでドアに跡が付きませんか?

長期間貼りっぱなしにすると、磁石とドアの間にホコリが挟まって、その部分だけうっすら汚れが残ることがあります。数か月に一度は外して、フックの接地面とドアを乾いた布で拭いてください。それだけで跡は残りません。

Q. 雨の日はどうすればいいですか?

軒のある玄関で、真横から吹き込む雨が当たらない場所なら、そのままで大丈夫です。屋根がまったくない場所は、アーティフィシャルフラワーでも劣化が早まります。雨が続く日は室内へ、が確実。

Q. 直射日光が当たる玄関でも飾れますか?

飾れますが、退色は避けられません。西日が強く当たる玄関なら、色の濃い花材を中心にしたほうが変化が目立ちにくくなります。ご注文時に「西日が当たります」と教えていただければ、それを踏まえて花材を組みます。

Q. リースの向きに決まりはありますか?

正式な決まりはありません。ただし多くのリースには、花の流れが作る「顔」の向きがあります。届いたら壁に当てて、一度上下を入れ替えて眺めてみてください。しっくりくるほうが正解です。

Q. お手入れは何をすればいいですか?

月に1回、柔らかい筆や化粧用ブラシでホコリを払うだけ。屋外だと室内よりホコリと花粉が付きやすいので、2週間に1回でも構いません。水拭きは花材を傷めるので避けてください。

玄関を、帰ってきたくなる場所に

取り付け方さえ決まってしまえば、玄関ドアのリースは驚くほど手がかかりません。水もいらない、枯れもしない。掛けたその日から、ただそこにある。

お花でござるのリースは、玄関ドアの環境に合わせて花材と色を組み替えられます。ドアの色や日当たり、風の当たり方を教えていただければ、その玄関のためのリースをお作りします。マルシェ出店のときは実物を手に取っていただけますし、出店予定はInstagramでお知らせしています。

穴を開けなくても、玄関は変えられます。まずは冷蔵庫のマグネットを1個持って、ドアの前に立ってみてください。

お花でござるのリースは、飾る場所や贈る相手に合わせてお作りしています。色やサイズ、ご予算からお気軽にご相談ください。

オーダーメイドを相談する商品一覧を見る