オフィス移転・事務所移転祝いの花は造花が無難な理由。贈る前に確認したいこと

移転日が確定して、取引先リストの横に「お祝いの手配」という行が増える。引っ越し業者の見積もり、什器の発注、住所変更の届出、そのすべてと並んで、花の手配が自分のタスクになる。

結論から書きます。オフィス移転祝いの花は造花で問題ありません。移転祝いの花に法人向けのタブーとして語られるのは縁起にまつわる品であって、造花という素材を禁じる決まりはない。水やりの当番も、枯れたあとの処分も相手に押し付けずに済みます。

ただし、押さえておくべきことが3つ。金額の決め方、届ける日の決め方、そして立札やメッセージの商慣習です。この記事では、お花でござるが事務所移転のプレゼントに花を選ぶとき迷いやすいところを順番にほどいていきます。経理への説明の仕方と、ビルの防火規定の話も入れました。

オフィス移転祝いの花で最初に決める3つ

移転祝いの手配は、贈る相手の区分、予算、届ける日の3つが決まれば品物が自動的に絞れます。品物から考え始めると、胡蝶蘭とスタンド花と観葉植物のあいだで延々と迷うことになります。

総務担当として手配するとき、まず紙に書き出すのは取引先の名前と、その会社との付き合いの深さです。付き合いの深さが予算を決め、予算が品物の幅を決める。順番が逆になると、稟議書を書く段になって「なぜこの金額なのか」を説明できなくなります。

自社オフィス用と、取引先へ贈る用の切り分け

自社の新オフィスに飾るものと、取引先へ贈るものは、選ぶ基準がまったく違います。

自社用は、見る人が毎日同じ顔ぶれです。受付やエントランスに置いて、来客の第一印象をつくる役目。だから「長く飾れること」「世話がいらないこと」が最優先になります。来客対応の合間に水をやる人員は、たいていの会社にいません。受付の花についてはオフィスの受付に飾る花を造花にする理由でくわしく書いています。

取引先へ贈るほうは、受け取った相手が困らないことが最優先です。移転直後のオフィスは段ボールが積まれていて床が空いていません。そこへ大きなスタンド花が届くと、置き場所の確保から始まる。相手の総務担当が片付けの段取りを組む羽目になります。

相手の会社規模で変える部分と、変えなくていい部分

相手の会社規模で変えるのは金額です。変えなくていいのは、品物の種類と贈り方。

取引先が大企業でも十数名の会社でも、移転直後に床を占領しないものが喜ばれる点は同じです。相手の規模に合わせて変えるべきは、予算と、その予算に見合うボリューム。たとえば同じリースでも、直径を大きくして花材を増やせば見た目の格は上がります。

相手が大きい会社だからという理由で品物の種類を変える必要はありません。胡蝶蘭でなければ失礼、という決まりはどこにも存在しません。

生花が社内で枯れていく理由

オフィスで生花が長持ちしないのは、誰かが世話を怠ったからではありません。温度と、届くまでに経過した日数の問題です。

農林水産省生産局 花き産業振興室が公表している切り花の日持ち調査結果に、具体的な数字があります。夏場を想定した30℃の環境で、水だけに挿した場合の日持ちは、バラ(スタンダード)が2.0日、バラ(スプレー)が1.5日、ユリが2.8日、ガーベラが5.8日。

バラが2日です。金曜に届いた花が、月曜の朝にはもう見られない状態になっている計算になります。

この数字が測られた環境条件は、春秋23℃・夏30℃・冬15℃、湿度70%、約600ルクス、日照12時間。一般家庭のリビングを想定した設定です。空調が効いているオフィスはこれより条件がいい日もありますが、週末や連休は空調が止まる。金曜の夕方に止まった空調が月曜の朝まで戻らないオフィスで、花だけが無事でいるのは難しい話です。

届いた時点ですでに4日経っている

切り花は、採花されてから消費者の手に届くまでに時間がかかります。農林水産省の同じ資料では、採花から消費者購入までを4日間と想定しています。内訳は生産者での保管が1日、輸送と市場での保管が1日、店頭での陳列が2日。

つまり、オフィスに花が届いた時点で、その花はすでに4日分の時間を使っています。前掲の日持ち日数は購入後の日数なので、花の一生のうち半分近くは移動と保管に費やされている計算です。

これは誰かの手抜きではなく、生き物を運ぶ以上どうしようもない話です。だからこそ「ちゃんと世話をすれば長持ちするはず」という前提で社内に当番を置いても、結果は変わりません。

定番の胡蝶蘭も温度にシビア

移転祝いの定番といえば胡蝶蘭です。長持ちする花という印象がありますが、温度管理の条件はかなり厳しい部類に入ります。

愛知県農業総合試験場 園芸研究部 花き研究室のコチョウランの冷房コスト削減技術の開発によると、コチョウランは開花処理として昼間25℃・夜間18℃の温度管理を4〜5か月実施する必要があり、特に夏期は冷房コストがかさむとされています。これは生産者が出荷するまでの栽培段階の話で、届いたあとの室内環境をそのまま定めたものではありません。それでも、この花がもともと温度に神経を使う種類であることは伝わります。

届いたあとのオフィスで、安定した室温を保てる場所がどれだけあるか。窓際は直射日光で温度が上がり、空調の吹き出し口の下は乾燥する。置き場所探しから始まることになります。

枯れたあとに残る仕事

贈った花が枯れたあと、それを片付けるのは相手の会社の仕事になります。しかも、単に捨てればいいという話ではありません。

環境省の排出事業者責任の徹底についてが示すとおり、廃棄物処理法第3条第1項により、事業者はその事業活動に伴って生じた廃棄物を自らの責任において適正に処理しなければならないと定められています。会社に届いた花が枯れれば、それは事業活動に伴って生じた廃棄物です。家庭ゴミのように袋に入れて出す、という扱いにはなりません。

鉢物なら土と鉢が残り、スタンド花なら木製のスタンドとプラスチックの吸水スポンジが残ります。分別して、業者の回収に合わせて出す。その段取りを誰かが組むことになります。

移転直後の総務が、ひと月後に片づけ当番になる構図

ここが贈る側として一番考えておきたいところです。

移転直後の総務担当は、住所変更の届出、名刺の刷り直し、郵便物の転送設定、什器の不具合対応と、作業が山積みになっています。そこへ届いた花が、ひと月後に「処分の手配」という新しいタスクに変わる。贈り物が仕事を増やす形になってしまいます。

枯れない花なら、この仕事が発生しません。飾りたいあいだ飾って、飾らなくなったら片付ける。相手のペースで決められます。手放すときの考え方はリースや造花の手放しどきと捨て方にまとめました。

移転祝いの花に法人のタブーはあるか

移転祝いに造花を贈ることをマナー違反とする公的な決まりはありません。法人間のお祝いで避けられているとされるのは、火事や赤字を連想させる品、つまりライター・灰皿・ストーブ・赤い花などで、これも縁起にまつわる商慣習として語られているものです。造花という素材そのものが忌避される理由は、どこにも見当たりません。

お花でござるがお祝いの品に造花をすすめているのは、受け取る側の負担が小さいからです。水やりの手間がない、枯れない、処分の段取りがいらない。相手の会社の誰かの仕事を増やさずに済むことが、そのまま気配りとして伝わります。贈り物の良し悪しは、渡した瞬間の見栄えだけで決まりません。飾っている数か月のあいだずっと試されるものだ、というのがお花でござるの考えです。

相手が気にするのは素材ではなく、置き場所と世話の有無

受け取った側が最初に考えるのは「どこに置くか」と「誰が世話をするか」です。生花か造花かを気にする前に、この2つが頭に浮かびます。

移転直後のオフィスは、レイアウトが確定していないことが多い。デスクの位置が変わり、什器が入れ替わり、床には段ボールが残っています。そこに床置きの大きな花が届くと、置き場所が固定されてしまう。壁に掛けられるものなら、この問題が起きません。

世話の有無も同じです。「きれいだけど、これ誰が水やるの」という会話が社内で発生した時点で、贈り物が管理対象に変わります。

ビルの防火規定は大丈夫か

オフィスビルに花を飾るとき、防火規定が気になる方は多いと思います。結論として、造花や人工観葉植物は消防法の防炎対象物品には含まれていません。

公益財団法人 日本防炎協会の防炎物品いろいろによると、防炎規制の対象となるのは高層建築物(高さ31メートルを超える建築物)、地下街、特定防火対象物などで、消防法第8条の3第1項に定められています。同じ資料では、防炎対象物品がカーテン・暗幕・どん帳・布製ブラインド、じゅうたん等、展示用合板、舞台で使用する幕および大道具用の合板、工事用シートの大きく5つに整理されていて、造花や人工観葉植物の記載はありません。

東京消防庁の防炎規制でも、規制対象の物品については防炎性能を持つ防炎物品の使用が義務付けられ、防炎表示を付けることになっていると説明されています。裏を返せば、表示が求められているのは対象物品に限られるということです。

言葉の意味も押さえておくと話が早い。「防炎」は「不燃」とは異なり、燃えにくいという性能を示す用語です。日本防炎協会の資料に明記されています。防炎品は燃え広がりにくいという意味であって、燃えない品物ではありません。

ビル管理会社に確認する際は、この区分を知ったうえで聞くと話が通りやすくなります。ただしビルごとの内規で独自の制限を設けている場合があるので、大型のものを飾るときは一度確認しておくと安心です。

マルシェで聞かれる質問

お花でござるがマルシェに出店してリースを並べていると、手に取った方から「これ、造花なんですか?」「ドライフラワーですか?」とよく聞かれます。近くで見て、触ってみて、それでも判断がつかない。そういう反応が返ってきます。

アーティフィシャルフラワーは、このくらいの質に仕上がっています。造花と聞いて思い浮かぶ、縁がテカテカした花びらとは別物です。「造花だと思われたら手抜きに見える」という心配は、品物の質を選べばほとんど解消します。

稟議を通す金額と、届ける日

移転祝いの金額にも、贈る時期にも、公的な基準はありません。税務上の交際費等についても、国税庁のタックスアンサー No.5265は交際費等の範囲と損金不算入額の計算を定めているだけで、1件あたりいくらが適正という金額基準は示していません。「相場◯円」と書かれた数字に、公的な裏付けはありません。

だから社内で金額を決めるときは、相場を探すより「過去に同じ取引先へ何を贈ったか」を調べるほうが早く、稟議でも強く働きます。前例があれば、それに合わせる。これが一番説明しやすい決め方です。

前例がないときの決め方

過去の贈答記録が残っていない場合、お花でござるがおすすめするのは次の順番です。

まず、同じ取引先から自社が何かをもらったことがあるかを確認します。開店祝いや周年祝いを受け取っていれば、その金額感に合わせるのが対等です。次に、社内の他部署が同じ相手へ贈っていないかを確認する。営業部が独自に手配していた、というのはよくある話です。

それでも手がかりがなければ、取引の規模で段をつけます。主要な取引先、一般の取引先、関連会社の3段に分け、それぞれの上限を社内で決めてしまう。金額そのものに正解はないので、決めたら記録に残して次回の前例にするほうが生産的です。移転祝いの手配は数年に一度しか回ってこないので、記録が残っていないと毎回ゼロから悩むことになります。

届ける日は相手に聞いて決める

届ける時期にも、これが正解と言える公的な根拠はありません。商業メディアの説明も「移転日前に」「落ち着いてから」と分かれており、どちらが正しいかを判定する材料がないからです。

確実なのは、移転の案内状を見ることです。案内状には新住所での営業開始日が書かれています。その営業開始日以降で、相手が受け取りやすいタイミングを選ぶ。判断に迷うなら、先方の総務担当に直接確認するのが一番早い。「お祝いをお送りしたいのですが、いつ頃が受け取りやすいですか」と聞かれて嫌がる会社はありません。

避けたいのは移転当日です。什器も荷物も一斉に届く日に贈り物を重ねると、受け取り作業そのものが負担になります。

判断すること決め方根拠
金額過去に同じ相手へ贈った金額に合わせる社内の贈答記録
前例がないときの金額取引規模で3段に分け、社内で上限を決める社内ルールとして新設
届ける日案内状の営業開始日以降で、先方に確認して決める移転の案内状・先方への確認
自社オフィス用の搬入日移転日当日に飾れるよう前日までに搬入社内の移転スケジュール
税務上の区分交際費等として処理国税庁 タックスアンサー No.5265

経理への説明

取引先への移転祝いは、税務上は交際費等として扱われます。

国税庁のタックスアンサー No.5265(交際費等の範囲と損金不算入額の計算)によると、交際費等には接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用が含まれます。お祝いの品の贈答は、この「贈答」に当たります。

扱いも押さえておきましょう。交際費等は原則として全額が損金不算入です。ただし定額控除限度額が設けられており、800万円×その事業年度の月数÷12を超える部分が損金不算入となります。

ここで間違えやすいのが適用の条件です。この定額控除限度額を使えるかどうかは、従業員が何人いるかではなく、期末の資本金または出資金の額が1億円以下である等の法人かどうかで決まります。従業員数は要件に入っていません。「等の法人」という書き方のとおり、資本金の額だけで一律に決まるわけでもないので、自社が該当するかどうかは必ず国税庁のページの条文と、顧問税理士の判断で確認してください。

もうひとつ。同じ国税庁のページで、カレンダー、手帳その他これらに類する少額な物品を贈与するために通常要する費用は、交際費等から除かれると説明されています。少額の物品は別扱い。移転祝いの花はこの枠に入らないので、交際費等として処理することになります。

稟議書には「取引先◯◯株式会社 本社移転祝い/交際費」と書けば、経理側で迷うことはありません。

移転1〜2週間前からの逆算

発注の締切は、品物によって変わります。

お花でござるの場合、商品一覧にある在庫品なら注文から1週間以内が納期の目安です。移転日の1週間前に発注すれば間に合う計算になります。

色やサイズを指定するカスタムオーダーは、相談から納品まで2〜3週間ほど。移転日から逆算すると、3週間前には相談を始めておきたいところです。相談そのものは無料なので、予算に合うかどうかを確かめるだけでも早めに動くと余裕が生まれます。

複数の取引先へまとめて贈る場合は、個数の確定にも時間がかかります。社内で「どこまで贈るか」の線引きが決まるのが遅れると、そこが全体のボトルネックになる。先に相手リストを確定させて、品物選びはその後にするのが順番としてスムーズです。

安っぽく見えるものと、そうでないもの

造花の質は、花びらの縁、葉の葉脈、茎の太さと硬さ、ワイヤーの隠し方、全体のボリュームの5か所で判断できます。この5か所を見れば、写真だけでもある程度の見当がつきます。

花びらの縁が均一にカットされてテカっているものは安く見えます。葉脈が印刷ではなく型で押されているか。茎がぐにゃりと曲がらず自立するか。花と花をつなぐワイヤーが表に見えていないか。そして、全体にすき間が目立たないボリュームがあるか。くわしくは造花が安っぽく見える理由と見分け方に5か所それぞれの見方を書きました。

法人への贈り物は、相手の会社の来客が目にします。ここは妥協しないほうがいい部分です。

事務所移転のプレゼントに選ばれる花を4つ並べて比べる

品物置き場所世話飾れる期間搬入の邪魔になりにくさ
胡蝶蘭(鉢物)床または台の上。一定の面積が必要水やりと温度管理が必要環境次第。温度管理が難しいと短くなる床を占有する
スタンド花床。エントランス等の広い場所水の補充が必要。枯れたら撤去使用花材と環境による。切り花なので長くは保たない高さがあり通路をふさぎやすい
観葉植物床または窓際水やり・日光・植え替えが必要世話を続けられれば長い床を占有し、移動も重い
アーティフィシャルフラワーリース壁。床を使わないほこりを払うだけ色あせるまで長く飾れる壁面なので通路をふさがない

スタンド花の「長くは保たない」が具体的にどのくらいかは、使われる花材で変わります。前掲の農林水産省の資料では、夏場30℃・水のみでバラ(スタンダード)2.0日、バラ(スプレー)1.5日、ユリ2.8日、ガーベラ5.8日。スタンド花に多く使われる花材ほど、数字は短い側に寄ります。

移転直後のオフィスで効いてくるのは、表の一番右の列です。床が段ボールで埋まっている時期に、床を使わない贈り物は実務的に助かります。

移転祝いに選ばれる花と、一般に言われる花言葉

花言葉は地域や資料によって説明が分かれます。以下は一般に言われているとされるものをまとめた表です。断定して伝えるのではなく、「こう言われているそうです」と添える形がちょうどいい距離感だと思います。

花材一般に言われる花言葉色の印象
胡蝶蘭「幸福が飛んでくる」とされています白が基調で、オフィスの壁になじむ
バラ(白)「尊敬」「純潔」とされています清潔感があり、法人向けでも浮かない
ガーベラ「希望」「前進」とされています明るく、新しい門出の印象に合う
カスミソウ「感謝」「清らかな心」とされています他の花材のすき間を埋めて品よく見せる
アジサイ「家族の絆」「和気あいあい」とされていますふっくらした質感でボリュームが出る
オリーブ「平和」「安らぎ」とされていますグリーン主体で落ち着いた印象

法人向けなら、白とグリーンを基調にして差し色を1色だけ入れる構成が外しにくいです。赤を主役にするのは、火事や赤字を連想させるとして避けられる商慣習があるため、移転祝いでは控えるのが無難とされています。

アーティフィシャルフラワーやプリザーブドフラワーなど、言葉の意味を整理したいときはアーティフィシャルフラワーとリースの用語集をどうぞ。

新しいオフィスの壁に残るもの

移転直後のオフィスは床が空いていません。壁に掛けるリースは、置き場所を奪わない贈り物です。

段ボールが積まれ、什器の位置が決まりきっていない時期でも、壁は最初から空いています。エントランスの壁、受付カウンターの背面、会議室の入口。どこか一か所に掛けるだけで、新しいオフィスの顔ができます。しかも、レイアウトが変わっても掛け替えればいい。

お花でござるは、オフィス受付向けのリースや、同じデザインで複数個という注文を受けています。移転祝いとして手配する場合に知っておくと動きやすい点を、以下に書いておきます。

色をコーポレートカラーに寄せるカスタムオーダー

相手の会社のコーポレートカラーに色を寄せると、贈り物としての意味が一段深くなります。ロゴの色を見て、その色の花材を主役にする。あるいは新オフィスの内装に合わせる。

お花でござるのカスタムオーダーは、相談が無料です。受付はフォームのほか、InstagramのDMでも受けています。ドアや部屋の写真を送ってもらえれば、それに合わせて色を提案します。新オフィスの内装写真が手元にあるなら、それを送ってもらうのが早い。

リースは一つひとつ手作りで、花材はワイヤーとグルーで固定しています。コーポレートカラーに合わせた配色も、この手作業のなかで組み立てます。

複数の取引先へ同じデザインで贈る

取引先が何社もある場合、同じデザインで複数個という注文を受けています。統一したものを贈れば、社内の記録としても管理しやすくなります。

金額をそろえておけば、稟議も通しやすい。「取引先5社へ、同一デザイン・同一価格のリースを1点ずつ」という書き方で説明が完結します。

個数が多いときは納期が延びるので、相談は早めに。移転日の3週間前が目安です。

梱包とラッピング、立札に代わる一文の考え方

お花でござるは、輸送中に形が崩れないように梱包して発送しています。ギフトラッピングとメッセージカードにも対応しています。

法人への贈り物では、生花のスタンド花に立札を付ける商慣習があります。会社名を大きく書いた木札です。リースには立札を立てられないので、メッセージカードに同じ役割を持たせます。差出人の会社名と担当部署を明記して、短い一文を添える。これで立札と同じ用は足ります。

文面で気をつける点を挙げておきます。お祝い事では「火」「燃える」「赤字」「倒れる」「傾く」といった語を避けるのが一般的とされています。「新オフィスでのますますのご発展をお祈り申し上げます」のような定型句が無難です。凝った表現より、会社名が読みやすいことのほうが大事。受け取った側は、まず誰からかを確認します。

手入れはほこりを払うだけ

アーティフィシャルフラワーのリースは、水やりがいりません。やることは、たまにほこりを払うくらいです。

柔らかい刷毛やドライヤーの冷風で、花びらの間に溜まったほこりを落とす。オフィスなら、清掃の方にお願いするまでもない作業量です。具体的な手順は造花リースのほこり掃除と長持ちのコツにまとめています。

飾る場所の話もひとつ。壁に掛けるときの道具や位置の決め方はリースを室内の壁に飾る方法が参考になります。賃貸オフィスで壁に穴を開けられない場合の方法も書きました。

持ったときの印象

マルシェでリースを手に取ってもらうと、「思ったより軽い」と言われることが多いです。見た目のボリュームから想像する重さより、ずっと軽い。

壁に掛ける贈り物としては、この軽さが効きます。重い額縁のような固定具を用意しなくても、掛けられる場所が増える。賃貸オフィスで壁の制約がある会社にも渡しやすい理由です。

よくある質問

移転祝いに造花を贈るのは失礼ですか

失礼にはあたりません。移転祝いに造花を贈ることをマナー違反とする公的な決まりはありません。避けるべきとされているのは、火事や赤字を連想させるライター・灰皿・ストーブ・赤い花などで、これも縁起にまつわる商慣習です。造花という素材そのものを問題とする慣習は見当たりません。

移転祝いの相場はいくらですか

移転祝いの金額に公的な基準はありません。国税庁のタックスアンサー No.5265 も交際費等の範囲と損金不算入額の計算を定めているだけで、1件あたりの適正額は示していません。決め方としては、過去に同じ取引先へ贈った金額に合わせるのが社内で一番説明しやすく、前例がなければ取引の規模で段をつけて社内ルールとして記録に残すのがおすすめです。

移転祝いの花はいつ届けるのが正解ですか

断定できる正解はありません。公的な基準がなく、商業メディアの説明も分かれているためです。実務的には、移転の案内状に書かれた新住所での営業開始日を確認し、その日以降で先方に受け取りやすいタイミングを聞いて決めるのが確実です。什器や荷物が一斉に届く移転当日は外してください。

移転祝いの花に法人のタブーはありますか

一般に避けるとされているのは、火を連想させるライター・灰皿・ストーブ・キャンドルと、赤字を連想させる赤いものです。縁起にまつわる商慣習で、法令上の決まりではありません。目上の相手に履物や敷物を贈らないという慣習も、あわせて語られることがあります。造花という素材を避ける慣習は見当たりません。

オフィスのビルに造花を飾っても問題ありませんか

消防法の防炎規制の対象物品に、造花や人工観葉植物は含まれていません。公益財団法人 日本防炎協会の資料では、防炎対象物品がカーテン・暗幕・どん帳・布製ブラインド、じゅうたん等、展示用合板、舞台で使用する幕および大道具用の合板、工事用シートの大きく5つに整理されていて、造花や人工観葉植物の記載はありません。ただしビルごとの内規がある場合があるため、大型のものを飾るときは管理会社への確認をおすすめします。

移転祝いの費用は交際費になりますか

交際費等として処理します。国税庁のタックスアンサー No.5265 によると、交際費等には接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のために支出する費用が含まれ、お祝いの品の贈答はこの「贈答」に当たります。交際費等は原則全額が損金不算入ですが、期末の資本金または出資金の額が1億円以下である等の法人には800万円×事業年度の月数÷12の定額控除限度額があります。従業員数は適用要件ではありません。自社が該当するかどうかは国税庁のページと顧問税理士で確認してください。

移転の記憶に残る贈り物

移転は、会社にとって数年に一度の節目です。そのときに届いた贈り物は、新しいオフィスの風景の一部になります。

生花は美しい。ただ、夏場に水だけで2日というバラの数字を知ったうえで、水やり当番を置けないオフィスへ贈るかどうかは、別の判断になります。枯れない花なら、受け取った会社が飾りたいあいだ飾れる。片付けのタイミングも相手が決められます。

お花でござるは、オフィス向けのリースと、同じデザインの複数個の注文を受けています。相談は無料です。移転日が決まったら、まず色とサイズの相談から始めてみてください。新オフィスの写真があれば、それに合う配色を提案します。

お花でござるのリースは、飾る場所や贈る相手に合わせてお作りしています。色やサイズ、ご予算からお気軽にご相談ください。

オーダーメイドを相談する商品一覧を見る