お正月飾りはモダンなしめ縄リースで。枯れない花で迎える新年
「毎年お正月が終わるとしめ縄を処分するでしょう。あれ、ちょっともったいないなあって、ずっと思ってたんです」
数年前、マルシェのブースでお客さまからいただいた声です。気に入った正月飾りほど、松の内が明けて手放すのは惜しい。そこでお花でござるがおすすめしているのが、玄関をおしゃれに彩る枯れないモダンなしめ縄リースです。和の縁起はそのままに、毎年買い替えず来年もそのまま飾れる、現代の暮らしに寄り添うお正月のリース。年末に買って、松の内が明けたら外して、どんど焼きへ持っていくか、そのまま捨てるか。毎年きちんと新調するのが本来の習わしとはいえ、手放すのが惜しい気持ち、すごくよくわかります。
アーティフィシャルフラワーで作るこの飾りを、お花でござるは少しずつ形にしてきました。今日は造花専門店だからこそお話しできる、生しめ縄との違い・色持ちのリアル・保管のコツまで、まるごとお伝えします。
目次
生しめ縄とモダンしめ縄リースの違い
まず気になるのが、昔ながらの生しめ縄と、造花で作るモダンしめ縄リースの違いだと思います。稲わらと本物の松や南天で作る生しめ縄は、香りや素材感に本物ならではのよさがあります。一方でモダンしめ縄リースは、稲わらのベースにアーティフィシャルフラワーの花材をあしらった、繰り返し使えるお正月飾りです。
価格・持ち・手入れで見る比較表
両者の性格がはっきりわかるよう、実際にお客さまからよく聞かれる項目で並べてみました。
| 比較項目 | 生しめ縄 | モダンしめ縄リース(造花) |
|---|---|---|
| 使う期間 | その年限り | 毎年くり返し使える |
| 初期費用 | 毎年かかる | 最初だけ |
| 手入れ | 基本不要(使い捨て) | しまう前に軽くほこり払い |
| カビ・虫 | 湿気でカビが出ることも | ほぼ心配なし |
| 香り・素材感 | 本物の稲わらの香り | 見た目重視・香りは控えめ |
| 処分 | 毎年どんど焼き等 | 処分の手間がない |
| 玄関の雰囲気 | 純和風向き | 和モダン・洋風玄関にも |
生しめ縄には毎年新しくお迎えする清々しさがあります。モダンしめ縄リースには、気に入った一点を長く飾れる気楽さがある。どちらが正解ということはなく、暮らし方で選んでいただければと思います。
「造花のしめ縄リースは毎年使える?」への答え
結論からお伝えします。アーティフィシャルフラワーのしめ縄リースは、正しく保管すれば数年にわたって毎年飾れます。 生花や生しめ縄のように松の内で役目を終えるのではなく、シーズンが過ぎたら箱にしまい、また年末に取り出す。それを繰り返せる和飾りです。神様をお迎えする清浄さを大切にしたい方は、数年ごとに買い替えたり、本体はそのまま花材だけリメイクしたりする方もいます。
造花専門店が語る、色あせと耐用年数のリアル
「造花って何年もつんですか?」——これはご相談で本当によく聞かれます。良いことばかり並べるお店が多いなか、お花でござるは正直な数字をお伝えしたいと思っています。
直射日光・玄関の向きで変わる色持ち
アーティフィシャルフラワーの色あせを左右する一番の要因は、紫外線です。同じリースでも、飾る場所で寿命がまるで変わります。
南向きや西向きで、日中に強い直射日光が長く当たる玄関だと、赤や紫といった濃い色から先に褪せていきます。この環境だと、きれいな状態は2〜3年が目安。逆に、北向きや、庇(ひさし)で日差しがさえぎられる玄関、屋内側に飾る場合は、5年以上美しさを保つことも珍しくありません。お正月飾りは飾る期間が年末年始の短い間だけなので、じつは通年飾るリースよりずっと長持ちします。オフシーズンは箱の中で紫外線から守られるからです。
素材ごとの耐久差
花材の種類によっても耐久性は変わります。しめ縄リースでよく使う3タイプを整理しました。
ポリエステルやシルク製のアーティフィシャルフラワーは、水濡れや型崩れに強く、屋外に近い玄関でも扱いやすいのが持ち味。プリザーブドフラワーは生花のみずみずしさを残せる反面、湿気に弱く、玄関まわりでは劣化が早まりがちです。天然素材のソラフラワーは軽やかで和の飾りとよく合いますが、こちらも湿気は苦手。素材の相性を知って選ぶと、失敗がぐっと減ります。ソラフラワーの特徴はソラフラワーとは?造花・ドライフラワーとの違いをリース専門店が徹底解説でくわしくまとめています。
モダンしめ縄リースに込める縁起と花の意味
しめ縄飾りは、ただの装飾ではありません。年神様をお迎えする結界であり、一つひとつの飾りに願いが込められています。花材選びも、その意味を知って選ぶと贈り物にも自分用にも深みが出ます。
縁起素材の意味
お花でござるのモダンしめ縄リースでよく使う、縁起のよい花材と意味をまとめました。
| 花材 | 込められた意味 | しめ縄に合う理由 |
|---|---|---|
| 松 | 「不老長寿」「繁栄」 | 常緑で年神様の依り代とされる |
| 南天 | 「難を転じる」の語呂で厄除け | 赤い実がしめ縄の差し色に映える |
| 椿 | 「控えめな美」「気品」 | 和モダンの主役として存在感がある |
| 梅 | 「気高さ」「忍耐」 | 春を先取りする縁起花 |
| 水引 | 「人と人を結ぶ」ご縁の象徴 | 金銀紅白でお正月らしさを演出 |
| 稲穂 | 「五穀豊穣」 | しめ縄の土台と自然になじむ |
個人的に好きなのは、松と南天に椿を一輪きかせた組み合わせ。松で長寿を願い、南天で厄をはらい、椿で凛とした華やかさを添える。意味のある花材がきれいに揃うんです。「玄関に飾ったら、来たお客さんに必ず花の意味を聞かれるの」と笑って教えてくださった方もいました。
白・金・紅白のシンボルカラーで魅せる和モダン
色使いも印象を大きく変えます。白と金でまとめると清らかで上品な和モダンに。紅白を効かせるとお祝いらしい華やかさが出ます。近年は、あえて彩度を抑えたくすみカラーに金の水引を合わせた、洋風玄関になじむデザインが人気です。伝統色にこだわりすぎず、玄関のトーンに合わせて選ぶのが今どきの飾り方だと思います。
玄関で映えるおしゃれな正月飾りの選び方
せっかく飾るなら、玄関に自然になじんで映えるものを選びたいですよね。ここは飾る場所から逆算するのがコツです。おしゃれな正月飾りは、玄関ドアとの相性で決まります。
サイズと色
一般的な戸建てやマンションの玄関ドアなら、直径20〜30cmほどが収まりよく、通行の邪魔にもなりません。ドアが濃い色なら白や金の明るい飾りを、白いドアなら紅や深緑を効かせると輪郭が引き立ちます。洋風玄関やモダンな集合住宅には、くすみカラー×金の水引が驚くほどしっくりきます。純和風の玄関には、松と稲穂をたっぷり使った正統派が似合います。
飾り方の工夫
しめ縄は本来、玄関の外側に向けて飾り、年神様をお迎えします。風水では玄関は気の入り口とされ、明るく清潔に保つことで良い運気を呼び込むと考えられています。方角を気にされる方には、その年の恵方や、明るい印象の白・金を基調にした飾りをおすすめすることが多いです。マンションで外に飾りにくい場合は、玄関ドアの内側や下駄箱の上に立てかけるだけでも、じゅうぶんお正月の雰囲気になります。玄関を彩るリースの考え方は新築祝い・引っ越し祝いに花のリースを。玄関に飾る枯れないギフトも参考になります。
オフシーズンのお正月リースの保管と、来年もきれいに飾るコツ
枯れないしめ縄リースの価値は、来年もきれいに飾れてこそ。ここは造花専門店の実務知を惜しみなくお伝えします。
しまい方・防塵・型崩れ防止
松の内が明けてリースを外したら、まず柔らかい筆やドライヤーの冷風で、花材の間に入ったほこりをそっと払います。ほこりを残したまましまうと、翌年くすんで見えてしまうんです。保管は、購入時の箱か、深さのある衣装ケースへ。花材がつぶれないよう上に物を載せないのが鉄則です。すき間に丸めた薄紙を詰めると型崩れを防げます。置き場所は、湿気とこもった熱を避けて、押し入れの上段やクローゼットの棚が向いています。乾燥剤を一つ入れておくと、翌年の状態が驚くほど違います。
処分が要らない暮らしという選択
毎年しめ縄を買って、使って、処分する。その繰り返しをやめられるのが、枯れないしめ縄リースの大きな魅力です。一度お迎えすれば、数年は同じ飾りで新年を迎えられる。ごみを減らせて、お財布にもやさしい。物を大切に長く使う暮らしは、これからの時代に合った選び方だと思っています。「もう毎年買い替えなくていいのが気持ちいい」と、リピートしてくださるお客さまの声が何よりの励みです。
お花でござるのカスタムオーダー事例と相場の考え方
お花でござるのモダンしめ縄リースは、既製品だけでなくカスタムオーダーも承っています。玄関やご要望に合わせて、世界にひとつの一点をお作りします。
干支・椿・和カラーの制作事例
これまでにお作りした一例をご紹介します。その年の干支をモチーフにした小さな飾りを添えた、遊び心のあるしめ縄リース。真紅の椿を主役に、金の水引で格を上げた和モダンの一点。玄関の壁紙に合わせて、くすみベージュとグレージュでまとめた洋風玄関向けのデザイン。「玄関を写真で送ったら、うちのドアにぴったりの色で作ってもらえた」と喜んでくださったお客さまもいました。ご相談はお花でござるのカスタムオーダーページから承っています。
予算に応じた選び方
「いくらくらいが相場ですか?」ともよく聞かれます。しめ縄リースは、サイズ・花材の種類・水引や干支飾りの有無で価格が変わります。シンプルな小ぶりのものから、花材をたっぷり使った存在感のある大ぶりのものまで幅があるので、ご予算に応じてご提案しています。まずは飾りたい玄関の写真と、だいたいのご予算をお知らせいただければ、その範囲でいちばん映えるデザインを一緒に考えます。
よくある質問
Q. 造花のしめ縄リースは毎年使い回していいの?
A. 問題ありません。アーティフィシャルフラワーのしめ縄リースは、シーズンが終わったら保管して翌年また飾る使い方を前提にしています。神様をお迎えする清浄さを大切にしたい方は、数年ごとの買い替えや花材のリメイクもおすすめです。
Q. マンションの規約でドアの外に飾れない場合は?
A. 玄関ドアの内側や下駄箱の上、壁面に立てかけるだけでもお正月らしさは十分出ます。共用部の掲示ルールがある場合は、内側に飾る前提でサイズを選ぶと安心です。
Q. 色あせが心配です。長持ちさせるには?
A. 一番の敵は紫外線です。強い直射日光が長時間当たる場所を避けるだけで、色持ちは大きく変わります。お正月飾りは飾る期間が短く、オフシーズンは箱の中なので、通年飾るリースよりずっと長くきれいを保てます。
Q. 保管はどうすればいい?
A. しまう前に花材のほこりを払い、購入時の箱か深めのケースへ。上に物を載せず、すき間に薄紙を詰めて型崩れを防ぎます。湿気を避けて乾燥剤を一つ入れておくと、翌年もきれいな状態で取り出せます。
新しい一年を、枯れない花で気持ちよく迎えてみませんか。お花でござるが、あなたの玄関に合った和モダンのしめ縄リースをお作りします。

大手銀行員や学童保育所指導員、情報新聞紙の記者兼編集者、都内にある造花専門店での受付など、さまざまな業種に勤務。
現在は2児の母をやりながら、アーティフィシャルフラワーを使用したリースを作り、イベント出展やネット販売しています。
【保有資格】
・フラワーデコレーター2級ライセンス
・保育士

