リースとスワッグの違いとは?意味・飾る場所・選び方をリース専門店が解説

「去年もろたスワッグ、梅雨で色が抜けてしもて。今年は同じ失敗したくないんです」

去年のマルシェで、お客さまからこんな相談をいただきました。玄関の内側に飾っていたスワッグが、梅雨のあいだにすっかり色を失ってしまったそうです。ドライフラワーの束で、贈ってくれた方の気持ちも嬉しかったから、余計に悲しかった、と。

スワッグとリースの違いを調べると、たいてい「輪か束か」で説明が終わります。でも実際に困るのは形ではありません。その飾りが何の素材で作られているか。壁掛けの花飾りの種類のうち、スワッグはドライフラワーで作るか造花で作るかによって、寿命が10倍以上変わります。リースでも生花なら玄関の外には出せません。スワッグとは何か、その意味と語源、スワッグの飾り方まで含めて順番にお話しします。

お花でござるはアーティフィシャルフラワーのリースを作っているので、素材ごとの弱点を毎日のように見ています。まず全体像を表で押さえてください。

目次

スワッグとリースの違いは輪か束か

項目リーススワッグ
輪(ドーナツ型)束ねて下向きに吊るす
語源古英語 writhan(ねじる・巻く)英語 swag(垂れ下がる装飾)
飾る場所玄関ドア・壁・室内どこでも壁・ドア内側・柱など平面
素材の自由度広い(土台に接着・固定できる)やや狭い(束ねられるものが中心)
立体感正面から見て360度まとまる縦のラインが出る
贈り物適性高い(輪の意味が縁起として働く)中(飾る壁が決まっている相手に)
収納かさばる(形を保つ必要あり)比較的すっきり

輪にするか、束ねて吊るすか

リースは土台となるリングに花材を留めていく飾りです。まっすぐな枝も曲げて円に沿わせるので、正面から見たときにどこにも切れ目がない。始まりも終わりもない形。

スワッグは花や葉を数種類まとめて束ね、根元を紐で結んで、花の先を下に向けて吊るします。作り方はシンプル。壁に立てかけるように飾れるので、ドアの内側やキッチンの柱など、少しの余白があれば収まります。

お花でござるのマルシェのブースでも、リースとスワッグを並べておくと反応がはっきり分かれます。「玄関に出したい」という方は迷わずリースを手に取り、「部屋の壁が寂しい」という方はスワッグを見ます。飾りたい場所が先にあって、形はあとから決まるようです。

素材の自由度はリースのほうが広い

リースは土台があるぶん、載せられるものが多いです。松ぼっくり、木の実、ドライオレンジ、シナモンスティック、小さなオーナメント。重みのあるものでも土台に固定できるので落ちません。クリスマスリースであれこれ盛り込めるのは、この構造のおかげです。

スワッグは束ねて結ぶので、茎のあるものが中心になります。実ものを入れるにも、枝つきで束に混ぜられる形でないと難しい。かわりに縦に流れるラインが出るので、細長い壁面にはよく合います。

壁掛けの花飾りの種類と、スワッグとは何かという意味

玄関や壁に掛ける花飾りは、リースとスワッグだけではありません。種類を並べると、それぞれの立ち位置が見えてきます。

種類主な飾り場所
リース玄関ドア・壁の中心
スワッグ束ねて吊るす壁・ドア内側・柱
ガーランド横に長くつなぐ窓枠・階段・棚の縁
ボタニカルフレーム額に入れる廊下・トイレ・寝室
ハンギングブーケ逆さ吊りの小束天井近く・梁

この五つのうち、玄関ドアの外側に掛けられるのは、実質リースだけです。ほかは風であおられるか、雨が直接当たるか、そもそも掛ける金具が屋外向きではありません。

スワッグという言葉の意味と語源

スワッグは英語の swag です。もともとは壁や柱に垂らす花綱・布飾りを指す言葉で、「垂れる」「揺れる」を意味する古い語から来ています。建築の装飾でも、柱の間に弧を描いて垂れ下がる彫刻をスワッグと呼びます。垂れ下がっている、という形そのものが名前になった言葉です。

日本の花の世界では「スワッグはドイツ語で壁飾りという意味」と紹介されることがよくあります。お花でござるも最初はそう覚えていました。ただ調べてみると、ドイツ語にその綴りの単語は見つかりません。ドイツ語で壁の飾りは Wandschmuck、壁掛けの花束は Wandstrauß と呼ばれます。国内で広まった説として知られていますが、語源をたどるなら英語の swag が正確です。

リースという言葉の意味と語源

リース(wreath)は古英語の writhan、「ねじる」「巻きつける」から来ています。植物をねじって輪にする、その動作が名前になりました。

輪という形には、始まりも終わりもないという意味が重ねられます。永遠、循環、繰り返し訪れる幸福。古代ギリシャ・ローマでは勝者の頭に月桂樹の輪を載せ、ヨーロッパでは魔除けと豊作祈願を兼ねて玄関に掛けました。クリスマスリースの常緑樹は、冬でも葉を落とさない生命力の象徴です。

意味を知ると贈り先が決まる

ここが実用的なところで、意味を知ると贈る相手が決まります。

輪の形は「続いていくこと」を願う場面に強い。結婚祝い、新築祝い、長寿祝い。どれも「これから先も」という気持ちを渡す機会です。お花でござるに結婚祝いのご相談が多いのは、輪の意味がそのままお祝いの言葉になるからだと思います。

スワッグは形に縁起の由来がないぶん、意味の縛りがありません。花そのものを楽しんでほしいときや、インテリアとして選ぶときに向きます。相手のお部屋の様子が浮かぶ間柄なら、スワッグのほうがしっくりくることもあります。

スワッグはドライフラワーか造花か。生花・プリザーブドも含めた素材の違い

ここが記事の主役です。リースかスワッグかを決める前に、素材を決めてください。冒頭のお客さまが困ったのは形の問題ではなく、ドライフラワーが梅雨に弱いという素材の性質でした。

項目生花ドライフラワープリザーブドフラワーアーティフィシャルフラワー
寿命の目安1〜2週間半年〜1年2〜3年(保管環境次第)数年以上
色褪せ枯れて終わるしやすい(半年で退色)直射日光で退色ほぼしない(屋外は徐々に)
水濡れ・湿気水が必要苦手(湿気で萎れ・カビ)苦手(花が溶ける)平気(濡れても拭ける)
香りあり弱く残るほぼなしなし(香りづけは可)
虫・カビ発生することがある少ないほぼなし
屋外可否不可不可不可
お手入れ水替え・切り戻し触らず放置湿気を避けるほこりを払う
花材の入替難しい難しい部分交換しやすい

ドライフラワーが苦手な三つ

ドライフラワーには、はっきりした弱点が三つあります。

まず湿気。日本の梅雨は湿度80%を超える日が続きます。乾かして水分を抜いた花に湿気が戻ると、花びらが萎れて色がくすみ、根元にカビが出ることもあります。冒頭のお客さまのスワッグはこれです。

次に直射日光。ドライフラワーの色は乾燥した色素なので、紫外線に当たると急速に抜けます。窓際に吊るしていた赤い花が、ひと夏で茶色に近くなることも珍しくありません。

そして虫。乾いた植物はシバンムシなどの餌になります。花材の中で幼虫が育ち、粉のような食べかすが下に落ちて気づく、というのがよくある流れです。

ドライフラワーが悪いわけではありません。乾いた花の質感と少しずつ色が変わっていく様子は、他の素材では出せないものです。ただ飾る場所が限られます。直射日光が入らず、風が通って湿気がこもらない室内。そこを外すと、半年もたずに寂しい姿になります。

造花のスワッグなら湿気も虫も関係ない

同じスワッグでも、アーティフィシャルフラワーで束ねれば話が変わります。ポリエステルやポリエチレンで作られた花材なので、湿気が戻っても萎れませんし、虫の餌にもなりません。乾いた質感を狙うなら、あえてくすんだ色の花材を選べばドライ風の見た目に寄せられます。

去年、ドライのスワッグを枯らしてしまったあのお客さまには、同じ形・同じ色味をアーティフィシャルフラワーで組み直してお渡ししました。今年の梅雨も無事に越えたそうで、「今年は色が変わらへんかったわ」と写真つきで報告をいただきました。あの一枚の写真は、造花のスワッグを勧めてよかったと思えた一件です。

アーティフィシャルフラワーは屋外の玄関ドアに出せる

アーティフィシャルフラワーは素材が布と樹脂なので、玄関ドアの外側に出せます。四つの素材のうち、屋外に出せるのはこれだけです。

雨が吹き込んで濡れても、乾いた布で拭けば元に戻ります。台風の前に外して玄関の中に入れておけば、それだけで済みます。お花でござるのお客さまで、3年前に贈った新築祝いのリースがまだ玄関に掛かっている、と写真を送ってくださった方がいます。西向きのドアだったので少し色が浅くなっていましたが、形は崩れていませんでした。

注意点も正直にお伝えします。屋外に出しっぱなしにすると紫外線でゆっくり退色します。室内なら「ほぼ色褪せない」ですが、屋外だと数年で色の深みが落ちます。それでもドライフラワーの半年とは桁が違いますし、屋外に出したい場合は最初から日焼けが目立ちにくい色で組むという手もあります。濃い赤やビビッドなピンクは色の変化が見えやすく、白・グリーン・くすんだ色合いは変化が穏やかです。

天然素材で枯れないソラフラワー

「造花はどうしても苦手」という方に、お花でござるがよくお勧めするのがソラフラワーです。

ソラはタイなどの湿地に育つマメ科の植物で、その茎の髄(ずい)を薄く削って花の形に成形したものがソラフラワーです。天然素材なので樹脂のつやがなく、和紙のようなやわらかい白。それでいて水分を含んでいないので枯れません。ドライフラワーのように虫がついたり色が抜けたりもしにくい。

天然素材でありながら長く飾れる、というちょうど中間の立ち位置です。詳しくはソラフラワーとは?造花・ドライフラワーとの違いソラフラワーのお手入れ方法と長持ちさせるコツにまとめています。

スワッグの飾り方と、リースを玄関ドアに掛ける前に知っておきたいこと

玄関に飾りたい、というご相談が一番多いので、実際に掛けたあとに起きることを書いておきます。

スワッグの飾り方は縦・横・低めの三択

スワッグは縦に吊るすのが基本形ですが、飾り方はそれだけではありません。

縦吊りは花先を下に向けて、壁の余白の真ん中に。目線より少し高い位置に紐の結び目が来ると、束の流れがきれいに見えます。玄関の内側なら、靴箱の上の壁がちょうどいい高さです。

横向きに掛けると、花が横に流れて細長い壁面に収まります。窓の上、絵を掛けるほどの余白がない廊下、キッチンの吊り戸棚の側面。この飾り方は根元の紐が正面から見えるので、麻紐やリボンで結び目を作り込むと全体が締まります。

低めに置く飾り方もあります。壁に立てかけるように棚へ寝かせて、下にキャンドルや小物を並べる。吊るす金具が使えない賃貸で、お花でござるがよくご提案する方法です。

掛ける金具は、壁なら石膏ボード用の細ピンフック、ドアの内側ならマグネットフック。画鋲の穴も残したくない方には、貼ってはがせるフックをお勧めしますが、束が重いと落ちるので、重さを手に持って確かめてから決めてください。

西日が当たるドアで起きること

日本の住宅で色褪せが早いのは、圧倒的に西向きの玄関です。西日は夕方の低い角度から差すので、ドア正面に長く当たります。同じアーティフィシャルフラワーのリースでも、北向きの玄関では数年経ってもほとんど変化がないのに、西向きでは1年半ほどで白っぽく見えてくることがあります。

対策は二つ。庇(ひさし)の下やドアの陰になる位置に少しずらして掛けること。それと、退色が目立ちにくい色で組むこと。西向きだと伝えていただければ、お花でござるでは色の組み方から変えてご提案します。

梅雨と台風の日の扱い

アーティフィシャルフラワーは濡れても平気ですが、台風の日は外してください。理由は水ではなく風です。強風で飛ぶと花材がちぎれますし、ご近所へ飛んでいくと危ない。

梅雨は掛けたままで構いません。雨が上がったあとに水滴が残っていたら、乾いた布で軽く押さえて吸わせます。花の奥に水が溜まったままだと、ほこりと混ざって輪じみになります。ここだけ気をつけていただければ、梅雨を何度越えても大丈夫です。

風で落ちない吊り方・傷つけない取り付け

玄関ドアは金属が多いので、強力なマグネットフックが確実です。賃貸でもドアに穴を開けずに済みます。粘着フックは夏の直射日光でドアの表面温度が上がると、粘着が緩んで落ちることがあります。

もう一つ、リースを掛けたあとにドアの開閉で揺れて壁にぶつかる場合があります。リースの下側を細い透明テープでドアに軽く留めると、揺れが止まって静かになります。取り付け方の詳しい手順は玄関ドアにリースを飾る方法。賃貸・マンションでも傷つけず落とさない取り付け方にまとめました。

サイズの目安

数字があると選びやすいので、実測でお伝えします。

日本の戸建て玄関ドアはおおむね幅80〜90cm。マンションの共用廊下側のドアも同じくらいです。このドアに掛けるなら、リースの外径は20〜30cmがきれいに収まります。25cmあたりが一番外しません。

35cm以上になると存在感は出ますが、ドアの中心に対して余白が減り、覗き窓やドアノブと近くなります。逆に15cm以下だと、道路から見たときにドアの大きさに負けます。マルシェで実際にサイズ違いを並べると、「思ってたより小さいほうがいいのね」とおっしゃる方が多いです。手に持つと大きく見えて、ドアに掛けると小さく見えるので、迷ったら想像より一段大きめを選んでください。

スワッグの場合、玄関ドアの内側なら全長40〜50cmが収まりやすい寸法です。

贈り物としての意味の違い

贈り物として選ぶとき、リースとスワッグは向く場面が違います。お花でござるに実際に来るご相談を思い出しながら整理しました。

シーンリーススワッグ補足
新築祝い玄関に飾れるリースが定番
結婚祝い輪=永遠の意味が効く
開店祝い店頭に長く飾れる素材で
長寿祝い色の決まりがあるので花材で調整
退院祝い病室ではなく自宅向け。軽さが利点
お供え供花リースという選び方もある
誕生日・記念日意味の縛りがなく気軽
引っ越しの餞別新居の壁が未定でも飾りやすい

輪の形が縁起として働く場面

輪に意味があるお祝いでは、リースが強く働きます。

結婚祝いは指輪と同じ発想で、切れ目のない輪が「途切れない」を表します。実際、結婚祝いのご相談では「輪の形だから選びました」と言われることが一番多いです。詳しくは結婚祝いに枯れない花のリースをへ。

新築祝いは、玄関に飾れることが決め手になります。訪ねてきた方の目に最初に入る場所に、贈った花がずっとある。新築祝い・引っ越し祝いに花のリースをにまとめています。

開店祝いは、生花のスタンド花が数日で下げられてしまうのに対して、リースなら店内に飾り続けられます。周年ごとに増やして並べているお店もあります(開店祝い・周年祝いに枯れない花のリースを)。

長寿祝いは年齢ごとに色が決まっているので、リースの花材で色を作ります(長寿祝いの花・プレゼント完全まとめ)。

お供えに輪の形を使う考え方は供花リースという選択で詳しく書きました。

スワッグが向くのは飾る壁が決まっている相手

スワッグを贈るなら、相手の家の壁が思い浮かぶかどうかが分かれ目です。

スワッグは吊るす場所を必要とします。フックがある、画鋲が打てる、ちょうどいい余白がある。相手の暮らしがわかっていれば「あの壁に合う」と選べますが、わからないと飾り場所に困らせます。

退院祝いには軽さが効きます。体調が戻る途中の方に重い飾りは負担なので、片手で掛けられるスワッグが向きます(退院祝い・快気祝いに贈る花の選び方)。

よく使われる花材と花言葉

リースにもスワッグにもよく登場する花材を、花言葉つきで並べます。

花材花言葉向く場面
ミモザ感謝、友情、思いやり春の贈り物、女性への感謝
ユーカリ新生、記憶、思い出新築祝い、退院祝い
ラベンダー沈黙、清潔、期待、あなたを待っていますインテリア向け。「疑惑」「不信」の意味もあるため贈るなら添え書きを
かすみ草幸福、清らかな心、感謝結婚祝い、お供え
ダリア華麗、感謝、気品長寿祝い。「移り気」「裏切り」の意味もあるため添え書きを
木の実類実り、豊穣秋冬の飾り、開店祝い

花言葉で贈り先を決めるとき

花言葉を軸に選ぶなら、主役を一つ決めて、残りは色でまとめるのがきれいです。全部の花材に意味を持たせようとすると、色がまとまらなくなります。

もう一つ。ラベンダーとダリアのように、良い意味と気になる意味が同居している花があります。お花でござるはこういう花を避けたりはしません。使うときは「この花言葉で選びました」と一言添えられるように、カードに書く言葉までご一緒に決めています。意味を選んで渡したことが伝われば、別の意味は気になりません。

ユーカリの「新生」は、新しい暮らしが始まる方への贈り物によく合います。個人的にはユーカリのグレーがかった葉が好きで、どんな色の花と合わせても品が出るので、玄関向けのリースにはほぼ必ず入れています。

価格の目安と長く使うという考え方

素材とサイズで変わる幅

価格は素材とサイズでほぼ決まります。ドライフラワーのスワッグは手が届きやすい価格帯から、アーティフィシャルフラワーのリースは花材の質と直径で幅が出ます。プリザーブドフラワーは加工に手間がかかるぶん、同じ大きさなら高くなります。

サイズは直径が増えると花材の数が二次関数的に増えるので、20cmと30cmでは見た目の差以上に価格が離れます。お花でござるのカスタムオーダーでは、ご予算に応じて花材の構成とサイズを組み替えてご提案しています。

毎年買い替える花と、数年飾り続ける花

ドライフラワーのスワッグを毎年買い替えて季節を楽しむ。これは正しい楽しみ方です。

ただ贈り物として考えると、計算が変わります。半年で寂しくなるものと、数年飾れるもの。1年あたりで考えれば、枯れない素材のほうが結果的に安く収まることが多いです。それに、贈った花が数年後もまだ玄関にある。この状態は金額では買えません。

「3年前にいただいたリース、まだ飾ってます」とマルシェで声をかけていただくことがあります。あれが一番うれしい報告です。

お花でござるのオーダーで多いご相談

「スワッグが欲しい」と来られた方にリースを勧めたとき

「スワッグが欲しいんです」とご相談いただいて、お話を聞くうちにリースをお勧めすることが、実はけっこうあります。

きっかけはたいてい一つの質問です。「どこに飾られますか?」。玄関ドアの外側、というお答えが返ってきたら、そこはスワッグには厳しい場所です。吊るす形は風であおられやすく、雨も直接当たります。そこでリースをご提案します。

反対に「キッチンの柱に」「寝室の壁に」と言われたら、スワッグのままお作りします。飾る場所を聞かずに形だけ決めると、あとで飾れない場所に飾ることになります。この質問だけは必ずさせてください。

マルシェで実物を手に取った方の反応

マルシェのブースで一番よく聞くのが「これ造花なんですか?」です。近くで見ても布と樹脂だとわかりにくいので、触っていただくと驚かれます。

もう一つ多いのが「外に出しても大丈夫なの?」。写真だけでは伝わらないので、この記事にも書きました。出せます。台風の日だけしまってください。

そして意外に多いのが「軽い」という感想。玄関ドアに掛けるとき、重さは掛け方の自由度に直結します。マグネットフックで留められるのは、この軽さがあってこそです。

よくある質問

スワッグは造花でも作れる?

作れます。アーティフィシャルフラワーで束ねたスワッグなら、色褪せず虫もつきません。ドライフラワーのスワッグに憧れつつ湿気が心配、という方にはこの選び方が合います。お花でござるでもカスタムオーダーで承っています。

リースとスワッグ、どっちが長持ち?

形では決まりません。素材で決まります。アーティフィシャルフラワーのスワッグはドライフラワーのリースより何倍も長持ちします。ただし玄関ドアの外側に掛ける場合は、雨風に強い形という点でリースが有利です。

玄関の外に出しても平気?

アーティフィシャルフラワーなら平気です。ドライフラワー、プリザーブドフラワー、生花は屋外に向きません。アーティフィシャルフラワーも台風の日は外して、西日が強いドアなら少し陰になる位置に掛けてください。

スワッグを横向きに飾ってもいい?

飾って大丈夫です。もともと形の決まりごとは強くありません。横向きに掛けると花が横に流れて、玄関の靴箱の上や窓の上の細い壁面によく合います。束ねた根元の紐が見えるので、リボンや麻紐で表情を作ると全体が締まります。

花束をスワッグにできる?

生花の花束なら、水に挿さず逆さに吊って乾かせばドライのスワッグになります。乾く前に萎れる花もあるので、バラ・ユーカリ・かすみ草・アジサイのように水分が少なめの花材が向きます。風通しのいい日陰で1〜2週間。ただし色は必ず落ちますし、その後は湿気と虫の管理が必要です。

お供えに輪の形は失礼?

失礼にはあたりません。輪は西洋の葬儀で古くから使われてきた形で、日本でも供花リースを選ぶ方が増えています。気をつけるのは色で、白・グリーン・淡い紫を基調にすれば落ち着いた印象になります。宗派やご家庭の考え方によるので、迷ったら喪主の方に一言確認してください。詳しくは供花リースという選択枯れないお供え花の選び方をご覧ください。

まとめ

スワッグとリースの違いは輪か束か。でも暮らしを左右するのは素材です。玄関ドアの外に出したいならアーティフィシャルフラワー、室内で乾いた質感を楽しみたいならドライフラワー、天然素材で長く飾りたいならソラフラワー。

飾る場所を先に決めて、そこに耐えられる素材を選び、最後に形を決める。この順番で選べば、梅雨に色が抜けて悲しくなることはありません。