クリスマスリースはいつから飾る?サイズと色の選び方をリース専門店が解説

10月の終わり、お花でござるの制作机はもうクリスマス一色になります。赤い実、モミの葉、金のリボン。汗ばむ陽気の日もあるのに、手元だけ真冬。11月最初のマルシェにクリスマスリースを並べるための仕込みです。そのマルシェで毎年いちばん多い質問が「クリスマスリースって、いつから飾っていいの?」。次に多いのが選び方とサイズのご相談です。

去年、11月頭のマルシェでリースを買ってくださったお客さまが、年末にInstagramのDMをくださいました。「11月から飾ったら、2ヶ月ずっと玄関が華やかで得した気分でした」と。

そう、これなんです。クリスマスリースをいつから飾るかは、実は素材選びでほぼ決まります。生花のリースを11月頭に飾ったら、クリスマス本番を迎える前に枯れてしまう。アーティフィシャルフラワーなら、11月上旬から片付けの日まで、まるまる2ヶ月楽しめます。

この記事では、クリスマスリースを飾る期間の基礎知識から、玄関ドアという屋外環境での傷み対策、賃貸での取り付け方、ドアの色に合わせた選び方、サイズの目安、翌年に向けた保管方法まで、リース専門店として日々お客さまに聞かれることを全部まとめました。

目次

クリスマスリースはいつからいつまで?飾る期間の考え方

先に結論から。飾れる期間は素材で決まります。生花のリースは約1〜2週間、アーティフィシャルフラワーのリースは11月上旬から片付けまで約2ヶ月。「いつから飾っていいの?」の答えは、どんなリースを選ぶかとセットで考えると迷いません。

アドベントと日本の実情

本場ヨーロッパでは、クリスマスの4週間前の日曜日から「アドベント(待降節)」が始まります。年によって変わりますが、だいたい11月末から12月頭。この日からリースやツリーを飾るのが伝統的な習わしです。

ただ、日本ではもっと自由です。11月に入ると街のイルミネーションが点灯して、お店のディスプレイも一斉にクリスマスへ切り替わります。ハロウィンが終わった11月1日を境に飾り始めるご家庭が実際には一番多い印象です。マルシェでも「もう飾っていいのかな?」と聞かれるたびに、お花でござるは「11月に入ったら堂々とどうぞ」とお答えしています。街がクリスマスなら、玄関がクリスマスでも早すぎません。

素材別・いつから飾れるかの早見表

素材ごとに「いつから飾れるか」「どれくらいもつか」「屋外の玄関ドアに向くか」を整理しました。この表がこの記事の看板です。

素材飾り始めの最速時期もつ期間屋外の玄関ドア
生花・フレッシュグリーン12月中旬約1〜2週間△ 乾燥と直射日光で数日で傷むことも
ドライフラワー11月下旬約1〜2ヶ月× 湿気と風に弱く屋外は不向き
プリザーブドフラワー11月中旬数ヶ月〜(今季は余裕)× 雨と湿気で色移り・色落ちの恐れ
アーティフィシャルフラワー11月上旬シーズン通して劣化ほぼなし◎ 雨風に一番強い

生のモミやヒバのリースは香りが素晴らしくて、あれはあれで冬のごちそうです。ただ、クリスマス当日に一番きれいな状態で迎えたいなら、飾るのは12月中旬から。11月から長く楽しみたい方には、アーティフィシャルフラワーが向いています。

いつまで飾る?片付けの時期

日本では12月26日〜28日に片付けるのが一般的です。26日を過ぎると街も一気にお正月モードに切り替わりますし、お正月飾りは12月28日までに飾るのが縁起がよいとされているので、その入れ替えのタイミングでリースを外す流れが自然です。

一方、欧米では1月6日の「エピファニー(公現祭)」までがクリスマス期間。年が明けてもリースを飾り続けるのが普通です。日本でもお正月飾りをしないご家庭なら、1月6日まで飾って構いません。11月頭から1月6日まで飾れば、じつに2ヶ月以上。1年のうち6分の1がリースのある玄関になります。

玄関ドアの屋外環境とリースの傷み

クリスマスリースの定位置は玄関ドア。つまり屋外です。ここ、意外と見落とされがちですが、リースにとってはかなり過酷な環境です。

雨・風・直射日光で起きること

雨に当たると、ドライフラワーはふやけて形が崩れ、プリザーブドフラワーは染料が溶け出してドアに色移りすることがあります。風はリース自体を揺らしてドアに擦れ傷を作り、パーツを少しずつ緩めます。そして意外な強敵が直射日光、特に西日。夕方の強い日差しが毎日当たる西向きの玄関では、リボンや花材の色がワンシーズンで褪せてしまうことがあります。

お花でござるがまだ経験の浅かった頃、自宅の玄関に生のヒバでリースを作って飾ったことがあります。南西向きのドアで、12月なのに4日で葉先が茶色くカリカリに。クリスマスまで2週間残して見た目が冬枯れてしまい、悔しかったのをよく覚えています。それ以来、屋外に飾る前提のリースは素材から考え直すようになりました。

屋外向きの素材と加工

アーティフィシャルフラワーはポリエステルなどの生地でできているので、雨に濡れても拭けば戻りますし、多少の風でも花びらが散りません。それでも屋外で長くきれいを保つには作り方が大事で、お花でござるでは屋外に飾る可能性のあるリースは、花材を一本ずつワイヤーで土台に固定する「ワイヤリング」を多めに入れています。グルー(接着剤)だけの固定だと、夏場の高温や冬の冷え込みで緩むことがあるからです。

土台も、屋外なら水を吸わないツル巻きや発泡タイプが安心です。マルシェで「外に飾りたい」とおっしゃるお客さまには、風でドアに当たってもカタカタ鳴りにくい、軽めで厚みを抑えた仕立てをおすすめしています。

賃貸・マンションの玄関ドアへの取り付け方

「飾りたいけど、賃貸だからドアに穴を開けられなくて」。マルシェで本当によく聞くお悩みです。大丈夫、穴を開けずに飾る方法は3つあります。

マグネットフック・リースハンガー・吸盤の使い分け

まずドアの材質を確認してください。マンションやアパートの玄関ドアは大半がスチール製なので、マグネットフックが第一候補です。耐荷重2kg以上のものを選べば、アーティフィシャルのリースはたいてい500g〜1kg程度なので余裕をもって掛けられます。強力タイプなら風のある日も安心です。

磁石がつかない木製ドアや、表面がアルミのドアにはリースハンガー。ドアの上端に引っ掛けるアーチ型の金具で、ドア厚に合うサイズを選ぶのがコツです。一般的な玄関ドアは厚み4cm前後ですが、断熱ドアは5cmを超えることもあるので、購入前にメジャーで測っておくと失敗しません。

吸盤フックはガラス面や鏡面仕上げのドア向け。ただし冬は気温差で吸着力が落ちやすいので、軽いリース限定と考えてください。

傷をつけない外し方と跡のケア

シーズン終わりに外すときは、マグネットフックは真上や真横にずらすように滑らせて外すと塗装を傷めません。垂直に引き剥がすと塗膜ごと持っていかれることがあります。リースハンガーはドア開閉のたびに上端が擦れるので、気になる方は接触部に薄いフェルトシールを貼っておくときれいなまま。外したあとにうっすら跡が残ったら、中性洗剤を薄めた布で優しく拭けばほとんど落ちます。

ドアの色から考えるクリスマスリースの選び方

リース選びの相談で、お花でござるが必ずお聞きするのが「玄関ドアは何色ですか?」です。同じリースでも、ドアの色で映え方がまったく変わります。

白ドア・木目ドア・黒ドアに映える配色

白いドアは万能の背景です。定番の赤×緑がくっきり映えますし、逆にゴールドやシャンパンベージュの淡い配色も上品に沈まず見えます。迷ったら赤の実ものが入ったリースを。白背景に赤は、遠目からでも一番目を引く組み合わせです。

木目のドアには、深い緑と赤の伝統的な配色がしっくりきます。木の茶色と緑は森の中の色同士なので相性がよく、そこに赤い実が差し色として効く。ナチュラル系の白樺や松ぼっくりを使ったリースも、木目ドアだと絵になります。

黒やダークネイビーのドアは、実は一番リースが引き立つ贅沢な背景です。白やシルバーの雪をイメージした配色、ゴールドの華やかな配色が驚くほど映えます。マルシェで黒いドアのお写真を見せてくださったお客さまに白×ゴールドのリースをおすすめしたら、後日「ホテルのエントランスみたいになった」と喜んでいただけました。

赤・緑・白・金銀の意味と花言葉

クリスマスの色にはそれぞれ意味があります。赤はキリストの流した血と神の愛、緑は冬でも枯れない常緑樹の永遠の命、白は純潔と雪、金銀はベツレヘムの星の輝き。リースに使う定番の花材にも、それぞれ花言葉があります。

花材花言葉クリスマスリースでの役割
ヒイラギ「用心深さ」「保護」トゲが魔除けに。玄関を守る意味合い
モミ「高尚」「永遠」「時間」リースの土台。枯れない緑=永遠の命
ポインセチア「祝福」「幸運を祈る」聖夜の花。赤の主役として存在感◎
ヤドリギ「困難に打ち勝つ」幸運のおまじない。実の白が差し色に

玄関のリースはもともと「家族の幸福を願う魔除け」として飾られてきたもの。ヒイラギの「保護」なんて、まさに玄関のためにあるような花言葉です。

クリスマスリースのサイズの目安と失敗例

リースは直径選びで印象が決まります。場所別のサイズの目安をまとめました。

飾る場所おすすめ直径見え方の目安
玄関ドア(戸建て・マンション共通)30〜40cm道路や共用廊下から見てちょうどいい存在感
室内のドア・壁25〜30cm近くで見るので小ぶりでも十分
リビングの広い壁・窓40cm〜空間が広いぶん大きめが映える
トイレ・洗面所・棚の上15〜20cmミニリースを置き飾りに

失敗例もお伝えします。マルシェで25cmのリースをお求めになったお客さまから、後日「玄関ドアに掛けたら思ったより小さくて、ぽつんとして見えた」とご相談を受けたことがあります。手に取ったときの印象と、2〜3歩離れて見るドアの上での印象は違うんです。逆に、室内用に40cmを選ばれた方からは「廊下のドアには大きすぎて圧が強かった」という声も。リースはドアから2〜3m離れて眺めるものなので、玄関ドアなら30cm以上を基準にすると外しません。

クリスマスリースの相場と長い目で見た値打ち

市場の相場感をお伝えすると、生花・フレッシュグリーンのリースは3,000円前後から、ドライフラワーは4,000円前後から、アーティフィシャルフラワーは5,000円前後からが多く、花材の質とボリュームで上がっていきます。手仕事のリースはどの素材でも、大きさと使う花材の量で価格が決まると考えてください。

ここでひとつ、長い目で見た考え方を。生花のリースは毎年買い替えるものです。一方アーティフィシャルは、きちんと保管すれば何年も使えます。仮に3シーズン使えば、1シーズンあたりの負担は3分の1。5年使う方も珍しくありません。しかも毎年11月頭から2ヶ月飾れるので、飾れる日数で割ると差はさらに開きます。初年度の金額だけで比べず、「何年、何日飾れるか」で考えると、アーティフィシャルの値打ちが見えてきます。ご予算に応じてサイズや花材の調整もできますので、マルシェやカスタムオーダーでお気軽にご相談ください。

翌年もきれいに飾る保管方法

アーティフィシャルのリースを長く使う鍵は、シーズンオフの保管です。お花でござるが自宅でも実践している手順をご紹介します。

箱・湿気・ホコリ対策の具体手順

外したらまず、柔らかいブラシやドライヤーの冷風でホコリを飛ばします。汚れが気になる部分は、固く絞った布で軽く押さえ拭き。濡らしすぎないのがポイントです。

保管は購入時の箱がベストですが、なければリースより一回り大きい箱に、花が潰れない向きで入れます。このとき薄紙やキッチンペーパーをふんわり詰めて、輸送や積み重ねで形が崩れないように固定してください。箱には乾燥剤をひとつ。湿気はカビと型崩れの原因になるので、押し入れの下段よりクローゼットの上段など、風通しのいい高い場所が向いています。ビニール袋で密封するのは湿気がこもるので避けてください。

出すときのお直し

翌年11月に箱から出したら、潰れた花びらや葉を指先でふんわり起こしてあげてください。これだけで見違えます。リボンのシワはドライヤーの弱温風を遠くから当てると戻ります。天然素材のソラフラワーを使ったリースのお手入れは少しコツがいるので、詳しくはソラフラワーのお手入れ方法と長持ちさせるコツにまとめています。

マルシェで聞かれる質問

マルシェのブースで実際にいただく質問を、そのままお答えします。

「これ、外のドアに飾って大丈夫?」
アーティフィシャルフラワーなら大丈夫です。雨に濡れても拭けば戻ります。ただし西日が強い玄関は色褪せが早まるので、軒のある場所だとより長持ちします。

「何年もつの?」
屋外で飾って2〜3シーズン、室内メインなら5年以上きれいなままの方も多いです。保管次第で寿命は大きく変わります。

「クリスマスが終わったら捨てるの?」
捨てないでください。箱に入れて保管すれば来年また使えます。リボンや実ものを差し替えてお正月風にアレンジする方もいらっしゃいます。

「ドアの色に合うか不安で……」
スマホでドアのお写真を見せていただければ、その場で合う色をご提案します。マルシェではこれが一番盛り上がる時間だったりします。

「オーダーはできる?」
できます。色・サイズ・花材のご希望を伺って、世界にひとつのリースをお作りします。サイトのカスタムオーダーからどうぞ。

お花でござるのリースづくり

お花でござるは、アーティフィシャルフラワーと、天然素材のソラフラワーを組み合わせたリースを一つひとつ手作りしています。ソラフラワーは東南アジアの植物の茎から作られる、ふんわり優しい風合いの花材。造花との違いはソラフラワーとは?造花・ドライフラワーとの違いで詳しく解説しています。

玄関リースはクリスマスが終わっても活躍します。新居の玄関を一年中彩るリースについては新築祝い・引っ越し祝いに花のリースをもあわせてどうぞ。

11月頭のマルシェで手に取っていただくもよし、商品一覧やカスタムオーダーからじっくり選んでいただくもよし。今年の玄関は、2ヶ月まるごとクリスマスにしませんか。マルシェの出店予定はInstagram(@ohanadegozaru)でお知らせしています。