造花が安っぽく見える理由と見分け方。花びら・葉・茎の5か所でわかる質のよいアーティフィシャルフラワー
「義母が来たときに、玄関のリースを見て『あら、これ造花なのね』って言われちゃって。悪気はないんだと思うんですけど、なんだか気になっちゃって」
お花でござるのマルシェのブースで、そんな話を聞かせてくださった方がいました。2,000円くらいのリースを玄関に掛けていたそうです。その方が知りたかったのは、造花のリアルさの見分けはどこでつくのか、造花の高級品の見分け方はあるのか、そして本物みたいな造花の選び方とアーティフィシャルフラワーの質の違いはどこに出るのか、という4つでした。
結論から言うと、値段だけでは解決しません。造花が安っぽく見えるかどうかは、花びらの質感・色の付き方・接合部の処理という、いくつかの決まった場所で決まります。そこさえ見る目を持てば、写真だけで判断する通販でも、手に取って選ぶマルシェでも、失敗はぐっと減ります。
この記事では、お花でござるが仕入れの現場で実際に見てきたことをもとに、造花のどこを見れば良し悪しがわかるのかを、部位ごとの点検順に並べてお話しします。
目次
造花が安っぽく見える5つの原因
造花が安っぽく見える原因は、花びらの表面のテカリ、色が均一で濃淡がないこと、花の中心(花芯)の作りが雑なこと、茎や葉の付け根に接着剤やワイヤーが見えていること、そして花のサイズと形が揃いすぎていることの5つです。この5つはどれも「材料」より「仕上げ」の話で、ここに手間をかけているかどうかで見え方が変わります。
まず素材の話から整理します。アーティフィシャルフラワーとは、ポリエステル・ポリエチレン・EVA・紙・樹脂・ワイヤーなどで作られた人工の花のことです。横浜ディスプレイミュージアム(アーティフィシャルフラワー卸の公式サイト)が解説しているとおりで、「造花」と「アーティフィシャルフラワー」の間に法律や公的規格による境界はありません。業界のなかで品質や見た目、用途によって呼び分けられているだけです。
つまり「アーティフィシャルフラワーだから高品質」という保証はどこにもない。同じ呼び名でも中身はピンからキリまであります。だからこそ、呼び名ではなく現物を見る目が要ります。
同じ横浜ディスプレイミュージアムの解説によると、造花は型でパーツを量産し、それを組み立てて仕上げる製法で作られ、加工・彩色・仕上げの精度で品質が決まります。お花でござるが仕入れの現場で見てきた限りでも、工程が分かれているぶん、どこで手を抜いても形にはなってしまう。花びらの縁を1枚ずつ手で曲げているものと、型から出したままのものでは、同じ花の名前でも別物に見えます。
1. 花びらのテカリ
安っぽく見える原因として一番わかりやすいのが、花びらの表面のテカリです。光沢が強いと、玄関の照明や日差しを受けたときに面でピカッと反射します。生花の花びらは光を受けても、細かい凹凸のせいで柔らかくにじむように反射する。その差が、遠目でも「なんか違う」と感じさせます。
良いものは、花びらの表面に細かいシボ(しわのような凹凸)や起毛の加工が入っています。光が拡散するので、テカリが出ません。
2. 色が均一すぎる
生きている花の花びらは、根元が薄く先端が濃い、あるいは縁だけ色が差しているなど、1枚のなかで色が動きます。お花でござるが仕入れで見てきた限りでは、安価な造花は染めが1色で終わっていることが多く、花びら全体がベタっと同じ色になる。この均一さが、近くで見たときの違和感になります。
3. 花芯の作り
花の中心をのぞき込むと、差がはっきり出ます。良いものは、めしべとおしべが別パーツで植えられていて、粉がついていたり、根元に濃い色が差してあったりする。安いものは中心が布の重なりだけで終わっていたり、プラスチックの丸い突起が1つあるだけだったりします。
玄関のリースは目の高さに掛かるので、来客はちょうどこの花芯を正面から見ることになります。義母に見抜かれるとしたら、まずここです。
4. 接合部の露出
茎と葉の付け根、花とガクの境目。ここに白く固まった接着剤がはみ出していたり、緑のテープが巻かれずワイヤーが裸で見えていたりすると、一気に工作じみて見えます。良いものはガクが立体的に作られていて、接合部をちゃんと隠しています。
5. サイズと形が揃いすぎている
同じ大きさの花が同じ向きで並んでいると、規則正しさが人工物であることを伝えてしまいます。良いリースは、大きい花・中くらいの花・つぼみを混ぜて、向きもわざとばらしてあります。
部位別の点検順序 ― 造花のリアルさの見分け方
造花を点検するときは、花芯→花びらの縁→ガクと接合部→葉の裏→ワイヤーの断面の順に見ると、短時間で品質がわかります。この順番は、差が出やすい場所から先に見るという理由で、お花でござるが決めています。
マルシェのブースでお客さまに「どこを見ればいいですか」と聞かれたときも、この順番でご案内しています。実際に手に取っていただくと、みなさん花芯をのぞき込んだ瞬間に「あ、違う」とおっしゃいます。
| 見る順番 | 見る場所 | 良いものの状態 | 安く見えるものの状態 |
|---|---|---|---|
| 1 | 花芯(花の中心) | めしべ・おしべが別パーツ。根元に濃い色が差してある | 布の重なりだけ。または丸い突起が1つ |
| 2 | 花びらの縁 | 1枚ずつ厚みが違い、縁が反っている | 全部同じ形。縁が切りっぱなしで直線的 |
| 3 | ガクと接合部 | ガクが立体的で、接着剤もワイヤーも見えない | 白い接着剤がはみ出す。テープの巻き終わりが浮く |
| 4 | 葉の裏 | 葉脈が浮き出て、表と裏で色が違う | 表とまったく同じ色。葉脈が印刷だけ |
| 5 | ワイヤーの断面 | 断面が見えない位置に隠してある、または樹脂で処理 | 切り口の金属がむき出しで指に引っかかる |
葉の裏は見落とされやすい場所です。生きている植物の葉は、裏が白っぽかったり、産毛があったりして、表と裏で表情が違います。裏まで作り込んである造花は、風で揺れたときにも自然に見えます。
EC写真から読む、造花の高級品の見分け方
通販で造花を選ぶときは、寄りの写真があるか、光源が斜めから当たっているか、裏面の写真が載っているかの3点を確認すると、届いてからの落差を減らせます。
写真だけで選ぶ不安は、お花でござるにも本当によく届きます。「写真では高そうに見えたのに、届いたらテカテカだった」という失敗談を、これまで何度も聞いてきました。
寄りの写真があるか
商品写真が全体のカットしかない場合、花芯や接合部を見せたくない可能性があります。良いものを作っている店は、寄りの写真を出したがる。手間をかけた場所こそ見てほしいからです。
光が斜めから当たっているか
正面から強い光を当てた写真は、質感が飛んで平らに写ります。テカリも凹凸も見えなくなる。斜めからの光で影ができている写真なら、花びらの厚みや反りが確認できます。
裏面・側面の写真があるか
リースは玄関ドアという平面に掛けるので、横から見たときの厚みが仕上がりを左右します。側面の写真がある商品は、そこに自信があるということです。裏面の写真まで載っていれば、土台の処理まで見せる気があるとわかります。
撮影場所が自然光かどうか
白ホリゾントのスタジオ写真だけだと、実際に玄関に掛けたときの見え方がわかりません。自然光の下や実際のドアに掛けた写真が併載されていると、判断材料が増えます。
裏側と接合部の作り
リースの裏側は、土台の処理と吊り具の付き方を見ると作り手の丁寧さがわかります。表からは見えない場所こそ、手を抜こうと思えばいくらでも抜ける場所だからです。
お花でござるがリースを作るとき、裏側で必ずやっていることが3つあります。1つめは、ワイヤーの切り口を必ず土台の内側に向けて折り込むこと。切り口が外を向いていると、掛け外しのときに指を切りますし、玄関ドアの塗装も傷めます。2つめは、吊り下げ用のひもやリングを、リースが傾かない位置に付けること。1点吊りは必ずどこかへ回るので、重心を見て位置を決めます。3つめは、土台のリース台が見える部分に、必ず葉やモスを足しておくこと。
リースを買ったことのある方から「掛けたら斜めになってしまって」というご相談をいただくことがあります。あれは裏側の吊り位置が重心とずれているのが原因です。表の花の配置がどれだけきれいでも、裏が雑だと玄関で傾いた姿になる。
玄関ドアへの掛け方そのもので迷っている方は、玄関ドアにリースを飾る方法。賃貸・マンションでも傷つけず落とさない取り付け方にまとめてあります。
遠目1.5メートルで見たときの差
玄関リースの見え方を判断するときは、1.5メートル離れて見るのが実際の条件に近い距離です。玄関ドアの前に立った来客との距離が、だいたいそのくらいだからです。
近くで見れば花芯や接合部で差が出ますが、1.5メートル離れると別の要素が効いてきます。お花でござるがリースを組みながら確かめてきた範囲では、離れたときに効くのは、色数・立体の凹凸・花材の大きさの差の3つです。
色数が多すぎると、遠目では色が混ざって濁って見えます。お花でござるがリースを作るときは、主役の色・葉の緑・差し色の3系統までに抑えることが多いです。4色以上を同じ面積で入れると、遠くから見たときにまとまりを失います。
立体の凹凸は、影の落ち方を変えます。平らに貼り付けたリースは、遠目では丸いシールのように見える。高低差をつけて、手前に出る花と奥に沈む花を作ると、影ができて厚みが伝わります。
花材の大きさに差がないと、模様のように見えます。大・中・小を混ぜたリースは、遠目でも「花が集まっている」と伝わる。この差は近くで見るより、離れたときのほうがはっきり出ます。
マルシェのブースでは、お客さまにわざと数歩下がって見ていただくことがあります。近くで見て気に入った方も、離れて見ると印象が変わることがあるからです。玄関に掛けるものなので、離れた見え方で選んでいただくほうが後悔がありません。
本物みたいな造花の選び方 ― 花材と花言葉
玄関リースで「造花っぽさ」が出にくい花材には、花びらに厚みがあるもの、葉に凹凸があるもの、もともと色が単調な質感のものがあります。お花でござるが選ぶ理由は、生花の状態でも表面が均一に近いので、造花で再現したときの差が小さいからです。
| 花材 | 花言葉(一般に) | 玄関リースに向く理由 |
|---|---|---|
| バラ(白) | 「純潔」「私はあなたにふさわしい」 | 花びらの重なりが深く、造花でも立体感が出る |
| ラナンキュラス | 「とても魅力的」「晴れやかな魅力」 | 花びらが多層で、1枚ごとの薄さが質感を作る |
| アジサイ | 「家族の絆」「和気あいあい」 | 小花の集合で隙間が埋まり、土台を隠せる |
| ユーカリ | 「新生」「思い出」 | 葉の粉っぽい質感が造花で再現しやすい |
| オリーブ | 「平和」「知恵」 | 細い葉が動きを出し、表裏の色差が自然 |
| ダスティミラー(和名・シロタエギク) | 「あなたを支える」「穏やか」 | 白銀の葉が色数を増やさず陰影だけ足せる |
| コットンフラワー | 「優秀」「繊細」「私を包んで」 | 綿の質感がそのまま出るので違和感が出にくい |
花言葉は諸説あり、地域や書物によって解釈が分かれることがあります。ここに挙げたものも、一般にそう言われているものとしてご覧ください。
お花でござるが玄関リース用に組むとき、よく使う組み合わせは白バラ×ユーカリ×ダスティミラーです。色数が3系統に収まって、遠目でもぼやけません。白バラの立体感で近くの視線に耐えて、ユーカリとダスティミラーの葉が全体の陰影を作ります。義母さまや来客の目を意識される方には、この方向をご提案することが多いです。
素材別の特徴 ― アーティフィシャルフラワーの質の違い
造花の素材はポリエステル・ポリエチレン・EVA・紙・樹脂・ワイヤーなどが使われ、それぞれ見た目と扱いやすさが違います。素材の性質を知っておくと、写真の説明文から実物を想像しやすくなります。
日本化学繊維協会(化学繊維の業界団体)によると、ポリエステル繊維は高温で加熱溶融させ、口金から押し出して作られます。熱で形が変わる性質があるため、花びらに曲線や反りを付けられます。花びらの造形にポリエステルがよく使われる理由はここにあります。
同じく日本化学繊維協会の解説では、ポリエチレン繊維は耐候性に優れ、吸湿・吸水性がなく、非常に軽くて強い一方で融点が低いとされています。軽くて水に強いので葉物や屋外向けの花材に向きますが、熱には弱い。夏場の玄関ドアは直射日光で相当な温度になるので、この性質は覚えておく価値があります。
レーヨンについても同協会は、吸湿性に優れ、ドレープ性があり、深みのある色に染まると説明しています。深い色が出る素材なので、花びらの色の濃淡を作るのに向きます。
| 素材 | 主な使われ方 | 見え方の特徴 |
|---|---|---|
| ポリエステル | 花びら | 熱で形を付けられるため、反りや曲線が作れる |
| ポリエチレン | 葉物・屋外向け | 軽くて水に強い。融点が低く熱には弱い |
| EVA | 花びら・実物 | 樹脂のやわらかさがあり、厚みのある花びらに向く |
| 紙 | 花びら・装飾 | 繊維の質感が出るが、水濡れに弱い |
| 樹脂 | 花芯・実・枝 | 硬質な部分の再現に使われる |
| ワイヤー | 茎・骨組み | 曲げて形を保持する。切り口の処理が仕上がりを分ける |
素材と加工の全体像は、横浜ディスプレイミュージアムの解説がまとまっています。用語そのものを整理したい方は、アーティフィシャルフラワーとリースの用語集もあわせてどうぞ。
ちなみに、造花は輸入統計の上でも分類が決まっています。税関の輸入統計品目表(第67類)では、造花・人工の葉・果実およびその製品はHS第6702項に分類され、プラスチック製の6702.10と、その他の材料製の6702.90に分かれます。「造花」という言葉が指す範囲は、こうした制度の上では素材で切り分けられているわけです。
屋外に飾るときに劣化する条件
造花のリースを屋外に飾ると、直射日光・暖房や風の当たり方・雨や雪による水濡れで色が変わっていきます。日本郵便(郵便局のネットショップ)のお手入れのしおりでは、アーティフィシャルフラワーは水やり不要である一方、直射日光や暖房の風が当たる場所は褪色の原因になり、雨や雪に濡れると色落ち・色褪せすることがあると案内されています。
玄関ドアの外側は、この条件にほぼ全部当てはまります。マンションの共用廊下でも、西向きなら午後に直射日光が入りますし、吹き込みの雨は避けられません。
ここから先は、お花でござるがお客さまに屋外の様子をうかがってきた範囲のお話です。退色がはっきり出るのは、まず濃い色からという声が多いです。赤や濃いピンクは色が抜けて白っぽくなったというご報告をよくいただきます。白やアイボリー、くすんだグリーンは変化が目立ちにくいという声が多いです。義母さまの目を気にされる方には、この点でも白系をおすすめすることが多いです。
もうひとつ、湿気とほこりの影響があります。これもお花でござるが見てきた範囲の話ですが、玄関の外は湿った空気とほこりが一緒に付くので、表面に薄い膜のような汚れが乗ります。放置すると色がくすんで見える。月に1度、乾いた筆やドライヤーの冷風でほこりを払うだけで、見え方がかなり変わります。
掃除のやり方は造花リースのほこり掃除と長持ちのコツに、屋外に飾る場合の対策はリースを玄関ドアの外に飾るときの注意点に詳しくまとめてあります。
防炎の話(造花は対象外)
造花・人工観葉植物は、消防法で防炎性能が義務づけられる「防炎対象物品」には含まれません。東京消防庁の防炎規制の解説によると、防炎対象物品はカーテン、じゅうたん、人工芝、展示用の合板、工事用シートなどで、造花はここに入っていません。
また、日本防炎協会(防炎の業界団体)は、消防法で使用が義務づけられたものを「防炎物品」、それ以外で防炎性能を持つことが望ましいものを「防炎製品」と区別して説明しています。防炎製品の対象品目にも造花は含まれていません。
つまり、一般の住宅の玄関に造花のリースを飾るのに、防炎の届出や認定は必要ありません。ただし、店舗や施設の内装として大量に使う場合は、その建物ごとの管理規約や消防署の指導があることもあります。オフィスビルのエントランスなどに飾る予定がある方は、建物の管理者にひとこと確認しておくと安心です。
予算の考え方
玄関に1年以上飾るリースの予算は、花材の点数と手仕事の量で決まります。同じ直径のリースでも、使っている花の数と、1本ずつワイヤリングして組んでいるかどうかで、かかる手間がまったく違います。
お花でござるが仕入れや市場で見てきた限りでは、安い価格帯のものは、既製のリース台に花のパーツを接着剤で留めた作りが中心です。表から見ると花が並んでいますが、裏を返すとグルーの跡がそのまま見えます。玄関に掛けて数か月なら十分もちます。
予算を上げると、まず花材の等級が変わります。花びらの表面加工が入り、色の濃淡が付いたものになる。次に、組み方が変わります。1本ずつワイヤーを足して角度を作れるので、高低差と向きが出せる。最後に裏側の処理が変わります。
お花でござるにご相談いただく方の多くは、「これから何年か玄関に掛けるもの」として予算を考えていらっしゃいます。1年で買い替えるつもりなら安いもので十分。何年か掛けるつもりなら、花材の等級を上げたほうが結果的に納得がいきます。予算に応じて花材と点数を調整できますので、ご希望の金額をお伝えいただければ、その範囲でいちばん見栄えのする構成をご提案します。
義両親の来訪に合わせたいなど日付が決まっている場合は、カスタムオーダーは制作にお時間をいただくので、1か月以上の余裕を見てご相談いただけると安心です。
よくある質問
造花のリースは1年でどのくらい色あせますか?
飾る場所によって大きく変わります。日本郵便(郵便局のネットショップ)のお手入れのしおりでは、直射日光や暖房の風が当たる場所が褪色の原因になり、雨や雪に濡れると色落ち・色褪せすることがあると案内されています。お花でござるがお客さまからうかがってきた範囲では、屋内で直射日光が当たらなければ1年程度では変化を感じにくいというお声が多いです。西日が入る屋外ドアだと、濃い色から先に抜けていったというご報告をいただきます。
近くで見て造花だとバレない造花はありますか?
至近距離でまったくバレないものは、正直なところ難しいです。ただ、花芯・花びらの縁・接合部が作り込まれているものは、来客の距離では判別されません。バレるかどうかより、「きれいに整えてあるな」と伝わるかどうかで選ぶほうが、結果として満足度が高くなります。
「アーティフィシャルフラワー」と書いてあれば高品質ですか?
呼び名では判断できません。横浜ディスプレイミュージアムが解説しているとおり、「造花」と「アーティフィシャルフラワー」に法律や公的規格による境界はなく、業界内で品質・用途によって呼び分けられているだけです。商品写真で花芯や接合部が確認できるかを見るほうが確実です。
玄関ドアの外に掛けても大丈夫ですか?
掛けられますが、雨がかかる位置は避けてください。日本郵便のしおりでも、雨や雪に濡れると色落ち・色褪せすることがあると案内されています。庇の下や、風向きで吹き込みにくい位置を選ぶと長くもちます。屋外に向いた素材や飾り方はリースを玄関ドアの外に飾るときの注意点にまとめてあります。
造花に防炎の加工は必要ですか?
一般住宅の玄関では必要ありません。東京消防庁の解説によると、造花・人工観葉植物は消防法の防炎対象物品に含まれていません。オフィスや店舗に飾る場合は、建物の管理者に確認しておくと安心です。
季節ごとに掛け替えたほうがいいですか?
1つを1年じゅう飾っても構いませんし、季節で替えても楽しめます。色の選び方や替える目安は玄関リースを一年じゅう楽しむ飾り替えの目安に書いています。年末年始に来客がある場合は、クリスマスリースからしめ縄リースへつなぐ流れが人気です。
買ったリースが玄関で傾いてしまいます
吊り下げ位置が重心とずれているのが原因です。リースを指1本で吊るして、自然に落ち着く位置を探し、そこにひもを付け替えると傾きが直ります。掛け方全般は玄関ドアにリースを飾る方法をご覧ください。
選ぶときに見る5つの場所(まとめ)
造花のリースを選ぶときは、花芯・花びらの縁・ガクと接合部・葉の裏・ワイヤーの断面を見れば、写真からでも現物からでも品質が判断できます。値段の数字ではなく、この5か所に手が入っているかどうかが見え方を決めます。
「あら、これ造花なのね」という一言は、お花でござるがうかがってきた限り、たいてい花芯か接合部を見て出てきます。逆に言えば、その2か所さえ作り込まれていれば、来客の距離では造花かどうかの話題にならない。お花でござるのブースでも、花芯をのぞき込んだお客さまが顔を上げて「これ本物かと思った」とおっしゃる瞬間が、いちばん嬉しい時間です。
玄関は、家に入る前に必ず目に入る場所。そこに1年かけて見続けられるものを選ぶなら、写真の雰囲気ではなく、部位を1つずつ確かめてから決めてください。どんな色合いが合うか迷ったら、玄関ドアの色と、掛けたい場所の明るさを教えていただければ、お花でござるがご一緒に考えます。

大手銀行員や学童保育所指導員、情報新聞紙の記者兼編集者、都内にある造花専門店での受付など、さまざまな業種に勤務。
現在は2児の母をやりながら、アーティフィシャルフラワーを使用したリースを作り、イベント出展やネット販売しています。
【保有資格】
・フラワーデコレーター2級ライセンス
・保育士

