ハロウィンリースで玄関を秋色に。大人かわいい色選びと飾る時期の目安

「うちのドア、こげ茶なんです。オレンジって浮きますか?」

去年の9月半ば、カスタムオーダーのフォームにドアの写真が添えられて届いたご相談です。ハロウィンリースを玄関に掛けたいけれど、市販のオレンジ×黒だと家に合わない気がする、と。写真を見ると、濃いこげ茶の木目調ドアに、白い壁、グレーのタイル床。落ち着いた玄関でした。ここに定番の配色を持ち込むと、たしかに色が跳ねます。オレンジと黒って、意外と強い色なんです。

そのときお作りしたのが、テラコッタとくすんだ茶を中心にしたリース。かぼちゃは小さいものをひとつだけ、下のほうに埋めました。届いたあと、「ハロウィンって気づく人は気づくけど、知らない人には秋のリースに見えるみたいです」とメッセージをいただいて。そのお客さまは、11月に入ってからかぼちゃだけ抜いて、そのまま12月手前まで飾ってくださったそうです。

この記事は、そのやりとりから考えたことをまとめたものです。ハロウィン飾りはいつからいつまで掛けるのか、大人っぽくおしゃれに見せる配色は何か、玄関のドアの色から順番に決めていきます。

目次

ハロウィンリースが玄関で浮く理由

オレンジ×黒=ハロウィン、という前提の外し方

ハロウィンといえばオレンジと黒。この組み合わせは、もともとオレンジが収穫の色、黒が闇や死の色として、ヨーロッパの秋祭りから受け継がれてきたものです。意味としては正しい。

ただ、この2色は色の強さが極端です。オレンジは彩度がとても高く、黒は明度がゼロに近い。つまり「一番派手な色」と「一番暗い色」を並べている。パーティー会場や店舗のディスプレイでは効きますが、住宅の玄関という小さな面積に持ち込むと、リースだけが前に出てきます。

お花でござるがハロウィンのリースを作るとき、まず考えるのはこの2色をどう和らげるかです。オレンジをテラコッタに寄せる。黒をこげ茶や墨色に置き換える。それだけで「ハロウィンっぽさ」は残したまま、玄関の一部として収まります。

玄関はドア・壁・床の色がすでに3色ある

ここを見落としている方が本当に多い。玄関ドアの前に立つと、目に入る色はドア、外壁、床(タイルやコンクリート)で最低3色あります。門扉やポスト、表札まで数えると4〜5色。

そこにリースを掛けるということは、6色目、7色目を足す行為です。配色の基本として、ひとつの視界に入る色は3〜4系統に抑えると整って見えます。すでに3色ある場所に、オレンジと黒と緑と白の4色リースを足したら、合計7色。散らかって見えて当然です。

だからお花でござるは、ハロウィンリースのご相談をいただくとき、必ずドアの写真をお願いしています。何色足せるかは、その玄関にすでに何色あるかで決まるからです。

明度と彩度を1段落とすだけで大人顔になる

配色の理屈をひとつだけ。同じ「オレンジ系」でも、彩度(色の鮮やかさ)と明度(明るさ)を1段落とすと、印象がまるで変わります。

  • 鮮やかなオレンジ → テラコッタ(彩度を落とす)
  • 明るい紫 → スモーキーパープル(明度と彩度の両方を落とす)
  • 真っ黒 → 墨色・チャコール(明度を上げる)

くすませる、と言ってもいい。この一手間で、同じ花材構成でも「子どものパーティー」から「大人の秋の玄関」へ移ります。実際、お花でござるのハロウィンリースで一番よく使うのはこの「1段落とし」の手法です。

ハロウィンリースを大人っぽく見せる4つの配色

ここからが本題。玄関で浮かない、大人かわいいハロウィン配色を4つご紹介します。

大人配色パターン表

配色名組み合わせ似合うドア印象向く住まい
テラコッタ系テラコッタ/くすみベージュ/こげ茶/ユーカリ木目・こげ茶・ベージュ温かい、実りの秋木のぬくもりがある戸建て
ボルドー系ボルドー/ダークレッド/墨色/深緑黒・濃紺・ダークブラウン品がある、シックモダンな戸建て・タワマン
スモーキーパープル系くすみ紫/モーブ/グレージュ/シルバーリーフ白・アルミシルバー・淡いグレー静か、少し不思議白基調のマンション
マスタード系マスタード/からし色/アイボリー/麦わら白・木目・淡いグリーン明るい、ナチュラルナチュラル系の玄関全般

この4つは、お花でござるがカスタムオーダーで実際に組んできた配色から絞ったものです。どれも共通しているのは、オレンジと黒をそのまま使っていないこと。

テラコッタ系とボルドー系——落ち着いた玄関に合う2択

こげ茶のドア、黒いドア、濃紺のドア。玄関がもともと暗めの色で締まっている場合、リースまで暗くすると全体がぼやけます。かといって明るすぎると浮く。

そこで使うのがテラコッタとボルドーです。

テラコッタは、素焼きの植木鉢の色。オレンジから彩度を抜いて、少し茶を混ぜた色です。木目のドアと相性がよくて、木の色みとリースの色みが自然につながります。ダリアやケイトウをテラコッタ系でまとめて、実ものを差すと、秋の実りのリースになる。かぼちゃを1個入れて初めてハロウィンだと分かる、くらいの温度感です。

ボルドーは黒や濃紺のドアに強い。黒いドアに赤系を掛けると、赤が沈まずに立ちます。ただし真っ赤だと主張が強すぎるので、赤ワインの色。ここに深緑のリーフと墨色のリボンを足すと、ぐっと締まります。マンションの共用廊下側のドアが濃い色というお宅、けっこう多いんです。そういう玄関にはボルドー系をおすすめしています。

スモーキーパープル系とマスタード系——遊びを残したい人へ

落ち着かせるだけだと物足りない、ハロウィンらしい遊びも欲しい。そういう方に提案しているのが、この2つ。

スモーキーパープルは、ハロウィンの「ちょっと不思議な感じ」を色だけで表現できる配色です。紫はハロウィンの伝統色のひとつ(魔法や神秘の色として使われてきました)。ただ鮮やかな紫は玄関で強すぎるので、灰色を混ぜたモーブやくすみ紫に寄せます。白いドア、アルミのドアに掛けると、ひんやりした静けさが出る。「かわいいけど、ちょっと怪しい」が成立します。

マスタード系は、4つの中で一番明るくて扱いやすい。からし色は、オレンジの隣にありながら彩度が低いので、玄関で暴れません。アイボリーや麦わら色を混ぜると、収穫祭のような雰囲気に。白いドアにも木目のドアにも合うので、迷ったらこれ、という配色です。

店主が実際に組んだ配色と、その意図

冒頭のこげ茶ドアのお客さまに、実際にお作りしたリースの内訳をお話しします。

土台はぶどうのつる。ここにテラコッタのダリアを2輪、大きさを変えて配置しました。同じ色の同じ大きさの花を並べると、造花っぽさが出ます。だから大小をつける。その周りにくすみベージュのローズを3輪、リースの円に沿って流すように。

葉ものはユーカリとオリーブ。この2種類は色みが青緑寄りで、テラコッタの補色に近い位置にあります。反対の色を少し入れると、オレンジ系の色がくすんで見えずに冴える。ここは配色の理屈です。

実ものはローズヒップとコットン。ローズヒップの赤茶がテラコッタと同じ系統で、コットンの白が全体を軽くします。そしてかぼちゃ。直径3センチほどのミニかぼちゃを1個だけ、リースの右下、花の陰に半分隠れる位置に入れました。

正面から見て、最初に目に入るのはダリア。次にコットンの白。かぼちゃは、しばらく見ていて「あ、いた」と気づく位置です。この「あとから気づく」順番を作るのが、大人ハロウィンのコツだと思っています。

ドアの色別・似合うハロウィンリース

白いドア/木目のドア

白いドアは、実は一番難しい。何を掛けても目立つからです。背景が白いということは、リースの色がそのまま強調されるということ。ここにオレンジ×黒を掛けると、コントラストが最大になって、玄関全体がハロウィンの主張に飲み込まれます。

白いドアには、マスタード系かスモーキーパープル系。どちらも中間色なので、白に対して優しく乗ります。もうひとつコツがあって、白いドアのときはリースの中に白い花材を必ず入れること。コットン、白いローズ、白い実。ドアの白とリースの白がつながって、リースが浮いた板のように見えなくなります。

木目のドアは、ハロウィンリースの一番のホームグラウンドです。木の茶色は秋の色そのもの。テラコッタ系もマスタード系も、そのまま馴染みます。注意点はひとつ、こげ茶のドアにこげ茶中心のリースを掛けると、遠目に何があるのか分からなくなること。木目が濃い場合は、リースにアイボリーや白を必ず混ぜて、明るさの差を作ります。

黒・濃紺のドア/アルミシルバーのドア

黒と濃紺のドアは、ボルドー系一択と言っていいくらいハマります。理由は、黒に対して十分な明度差があって、かつ色が下品にならないから。同じ理由でマスタードも合いますが、こちらはカジュアル寄りになります。ドアの前にモダンな表札やアイアンの装飾があるお宅なら、ボルドーのほうが揃います。

黒いドアで避けたほうがいいのは、濃い紫と深緑だけの構成。暗い色に暗い色を重ねると、昼間は塊にしか見えません。玄関灯の下ではきれいに見えても、昼間の自然光で確認すると沈んでいる。ここは実際に何度か失敗して学びました。

アルミシルバーのドアは、マンションでとても多いタイプ。金属の冷たいグレーなので、暖色を掛けるとその暖かさが際立ちます。ただしシルバーは光を反射するので、リースの色が思ったより淡く見える。だから少し濃いめの色を選ぶくらいでちょうどいい。スモーキーパープルにシルバーリーフを合わせると、ドアの素材とリースが呼応します。

マルシェで一番選ばれた色と、一番多かった質問

去年の秋、マルシェにハロウィン向けのリースを並べました。用意したのはテラコッタ系、ボルドー系、スモーキーパープル系、それとオレンジ×黒の定番も比較用に。

一番早くなくなったのはテラコッタ系でした。手に取る方が多かったのはスモーキーパープル系で、「かわいい」と言われる回数はこちらが上。ただ最終的に買われるのはテラコッタ、という結果に。理由を伺うと、だいたい「うちの玄関に合いそうだから」でした。かわいいと思う色と、家に掛けたい色は別なんですね。

そして一番多かった質問が、これ。

「これ、ハロウィンが終わったら片付けるんですよね?」

みなさん、ハロウィンリース=10月限定の飾り、だと思っていらっしゃる。ここが、この記事で一番お伝えしたいところです。作り方次第で、9月から11月末まで飾れます。

怖くないハロウィン、おしゃれな玄関のつくり方

蜘蛛の巣も骸骨も入れずにハロウィンと分かる作り方

ハロウィンモチーフには、かぼちゃ、おばけ、コウモリ、蜘蛛の巣、骸骨、黒猫、魔女の帽子。このうち「怖い」に振れるのは後ろの5つで、かぼちゃだけは怖くありません。

お花でござるのハロウィンリースは、基本的にかぼちゃと色だけで作ります。それでもハロウィンだと伝わる。なぜかというと、人はモチーフより先に色で季節を判断するからです。テラコッタ、マスタード、深い紫、ボルドー。この系統の色が玄関に出た瞬間、見る人は「秋だ」と受け取ります。そこにかぼちゃがひとつあれば、「ハロウィンだ」に変わる。

もうひとつ使えるのが、実ものと枝もの。ローズヒップの赤い実、コットンの白、木の実、麦の穂。これらは秋の収穫を表すもので、ハロウィンのもともとの意味(収穫祭)に沿っています。怖い要素をゼロにして、意味は外していない作りです。

小さいお子さん・ご年配のご家族がいる玄関で

「子どもが骸骨を怖がるので」というご相談、毎年いただきます。3歳のお子さんが玄関で泣いてしまって、飾れなくなったというお話も。

小さいお子さんがいるお宅には、丸いものを多めに入れる作りをおすすめしています。丸いかぼちゃ、丸いコットン、丸い実もの。角がなくて色が優しいと、怖がられません。とがった形(コウモリの羽、魔女の帽子、蜘蛛の巣の線)は、小さい子には刺激が強い。

ご年配のご家族と同居されている場合は、もうひとつ考えることがあります。玄関はお客さまが最初に見る場所で、ご近所づきあいの顔でもある。骸骨が掛かっていると、地域によっては驚かれます。この点を気にされる方には、ハロウィンだと分かりにくい配色(テラコッタ系)でお作りして、10月だけ小さなかぼちゃのピックを差していただく方法を提案しています。ピックは抜き差しできるので、来客の予定に合わせて調整もできます。

かぼちゃの入れどころ、1個だけの効き方

かぼちゃをいくつ入れるか。お花でござるの答えは、基本1個です。多くて2個。

理由は単純で、かぼちゃを3個以上入れると、リースの主役がかぼちゃになるからです。そうなると花が背景に落ちて、雑貨っぽい見た目に近づく。花のリースとして成立させたいなら、かぼちゃは「そこにいる」くらいの分量で足ります。

置く位置は、リースの右下か左下。真ん中や真上に置くと視線が集中しすぎるので、少し外します。それから、花の陰に半分隠す。全部見せるより、半分隠れているほうが目に留まります。人は隠れているものを見つけたがるので。

色は、オレンジのかぼちゃより白いかぼちゃ(西洋かぼちゃのホワイト種の形)のほうが大人っぽくまとまります。オレンジのかぼちゃを使うなら、リースの中に同系色の花を入れて、かぼちゃだけが浮かないようにする。ここも配色の話に戻ります。

ハロウィン飾りはいつから?秋のリースを玄関に置く時期の考え方

時期カレンダー表

ハロウィンリースを9月から11月末まで使い回す考え方を、時期ごとにまとめました。

時期飾る足す引く
9月上旬〜中旬秋色のベースリース(テラコッタ/マスタード)ススキ・麦の穂などの秋の草
9月下旬〜10月上旬同じリース小さなかぼちゃ1個、紫やボルドーの小花夏っぽい明るい葉があれば抜く
10月中旬〜31日ハロウィン仕様の完成形かぼちゃをもう1個、リボンやピック
11月1日〜中旬秋のリースに戻すローズヒップ・木の実・松ぼっくりかぼちゃ・ハロウィンピックを抜く
11月下旬冬支度全体を外してクリスマスリースへ

ポイントは、9月に「ハロウィンリース」を出すのではなく、秋のリースを出しておくこと。そこにあとから足していく。この順番だと、9月頭から11月中旬まで、同じリースが玄関にあり続けます。

10月31日の翌朝、外さずに引き算する

11月1日の朝、玄関のリースをどうするか。多くの方は外して箱にしまいます。でも、抜くだけでいい。

かぼちゃのピックを抜く。ハロウィンのリボンがあれば外す。それだけで、テラコッタとくすみベージュの秋のリースに戻ります。もし手元に木の実や松ぼっくりがあれば、かぼちゃを抜いた穴に差す。これで11月のリースになります。

アーティフィシャルフラワーのリースをカスタムオーダーでお作りするとき、お客さまのご希望があれば、この抜き差しができる作りにしています。ワイヤーで固定せず、差し込み式にしておく。そうすると、10月31日から11月1日への切り替えが1分で終わります。

「毎年10月末になると、しまうのが面倒で結局11月まで出しっぱなしでした」というお客さまがいて。それなら最初から出しっぱなし前提で作りましょう、というところから生まれた方法です。

11月末、クリスマスへ入れ替えるタイミング

秋のリースを外して、クリスマスリースへ。この切り替えは、11月最終週から12月1日あたりが自然です。海外では感謝祭(11月第4木曜日)の翌日から街がクリスマスに切り替わりますが、日本の玄関なら11月末で十分間に合います。

クリスマスリースのサイズや色の選び方は、クリスマスリースはいつから飾る?サイズと色の選び方で詳しく書いています。ハロウィンでボルドー系を選んだ方は、クリスマスでも赤系が続けられるので、玄関の印象が急に変わりません。

そしてクリスマスが終わったら、お正月。お正月飾りはモダンなしめ縄リースへつなげると、9月から1月まで、玄関に切れ目なくリースがある状態になります。年間で考えると、リースは意外と休む期間が短いんです。

屋外で持たせる素材の話

素材別の屋外耐性比較

玄関ドアの外側は、屋外です。ここを見落とすと、せっかくのリースが1か月でだめになります。

素材屋外での持ち直射日光向いている飾り方
生花数日〜1週間弱い(傷む)弱い(しおれる)玄関内側、イベント当日のみ
ドライフラワー数週間〜非常に弱い(湿気でカビ)弱い(強く退色)屋内・軒下の風通しがよい場所
プリザーブドフラワー屋外は不向き非常に弱い(色が流れる)弱い屋内のケース内
アーティフィシャルフラワー数シーズン〜数年比較的強い(乾けば戻る)退色はする玄関ドア外側、軒下

ハロウィンの時期は9月から10月。台風のシーズンと重なります。ドライフラワーを玄関の外に掛けて、雨で一晩でカビが出た、というお話を伺ったことがあります。屋外に掛けるなら、選択肢はアーティフィシャルフラワーになります。

西日・雨・台風、9〜10月の玄関という過酷な場所

玄関ドアの外は、屋根がある分マシですが、それでも風向き次第で雨は当たります。9月10月の日本は台風が来る。横殴りの雨は軒下まで届きます。

一番効くのは西日です。西向きの玄関は、午後の3時間ほど強い日差しが当たり続けます。アーティフィシャルフラワーでも、西向きの玄関に3シーズン掛けたリースと、北向きの玄関のリースでは、退色の進み方がはっきり違う。西向きのお宅には、退色が目立ちにくい濃いめの色(ボルドー系、こげ茶系)をおすすめしています。淡いピンクや白は、色が抜けたときに分かりやすいので。

台風の予報が出たら、一時的に外して玄関の中へ。これだけで寿命が延びます。掛けっぱなしで強風に煽られると、ドアに当たって花材が潰れることがあります。

何年持つか、どこから退色するか

お花でござるが自宅の玄関(南東向き・軒あり)で試しているリースは、3年目に入りました。今の状態を正直にお伝えすると、正面から見て左上——一番日が当たる部分の葉が、少し黄みがかっています。花のほうは、赤系がわずかに落ち着いた色に変わったくらい。並べて比べれば分かる、単体で見れば気づかない程度です。

退色は必ず、日が当たる一点から始まります。だから半年に一度、リースを180度回して掛け直すと、傷みが分散します。時計の文字盤で言えば、12時の位置にあった部分を6時に持ってくる感じ。これは実際にやっていて、効果があると思っています。

汚れは、屋外に掛けていると必ず付きます。柔らかいブラシで払うか、ドライヤーの冷風で飛ばす。水拭きは、花材によっては色が動くので避けたほうが無難です。

予算に応じた考え方

ハロウィンリースの価格は、サイズと花材の量で変わります。小ぶりなものと、玄関で存在感が出る大きめのものでは、当然差が出る。

考え方としてお伝えしているのは、「1シーズンで割らずに、3年で割る」ということ。生花のリースを毎年買い替えると、3年で3回分。アーティフィシャルフラワーのリースなら、1つで3シーズン以上使えます。しかも9月から11月まで飾れるので、稼働日数は年に70日前後。この計算をすると、印象が変わると思います。

素材の価格差がどこから来るのかは、ソラフラワーの価格帯と買う前に見るべき点で書いた考え方がそのまま当てはまります。安いものと高いものの違いは、花材の質と、土台の作りと、固定の丁寧さ。屋外に掛けるなら、固定の丁寧さが一番効きます。

お花でござるはカスタムオーダーを受けているので、ドアの写真を送っていただければ、玄関の色に合わせた配色でご提案します。予算に応じてサイズや花材の量を調整できるので、まずはご相談ください。

花と実の花言葉

花言葉表

ハロウィンリースによく使う花材と、その花言葉をまとめました。

花材花言葉リースでの使いどころ
ダリア「華麗」「感謝」「気品」テラコッタ・ボルドー系の主役。大小つけて2輪
マリーゴールド「変わらぬ愛」「勇者」マスタード系の色出しに。小花として散らす
ケイトウ「おしゃれ」「色あせぬ恋」秋らしい質感。赤茶が効く
リンドウ「正義」「誠実」「勝利」スモーキーパープル系の紫を担う
ローズヒップ「実り」「豊かさ」実ものの定番。赤茶がテラコッタと同系
コットン「優秀」「私は貴方を包み込む」白で全体を軽くする。丸い形が優しい

ケイトウの「色あせぬ恋」は、枯れない花のリースにそのまま重なる言葉で、お花でござるではよく使います。コットンの「私は貴方を包み込む」も、玄関に掛けるものとしていい意味。花言葉を選んで組む方は、この2つを軸にすると意味が通ります。

マリーゴールドは、メキシコの死者の日で祖先を導く花として使われてきました。ハロウィンと同じ時期の、同じ「亡くなった人を迎える」行事です。オレンジの明るい花なのに、意味は深い。マスタード系の配色でマリーゴールドを使うとき、この背景を知っていると選び方が変わります。

玄関に置く花の意味を、風水の観点から少しだけ

風水では、玄関は気の入り口とされています。ハロウィンの飾りで気になるのが、黒とドクロ。風水の考え方では、黒は気を沈める色、ドクロなどの「死」を連想させるモチーフは玄関に向かないとされます。

ここを気にされる方には、黒を墨色やこげ茶に置き換えて、モチーフはかぼちゃと実ものだけにする作りをおすすめしています。かぼちゃは収穫の象徴なので、風水的にも悪くない。

方角と色の関係、避けたほうがいい素材や飾る位置については、玄関リースと風水の関係でまとめています。玄関の向きが分かっている方は、そちらと合わせて読むと配色の選択肢が絞れます。

取り付けとよくある質問

賃貸・マンションで傷つけない掛け方

賃貸のドアに穴を開けたくない、というのは当然のご心配。方法は3つあります。

ひとつめは、ドアの上端に引っ掛けるリースハンガー。ドアの厚みに差し込むだけなので、傷が付きません。ただし風の強い日は揺れて、ドアと当たる音がします。

ふたつめは、マグネットフック。玄関ドアが鉄製なら使えます。アルミやステンレスのドアだと付かないので、まず磁石を当てて確認を。

みっつめは、屋外用の粘着フック。耐荷重に余裕を持たせて選ぶこと。夏の直射日光で粘着が弱ることがあるので、季節をまたぐ場合は貼り替えが必要です。

それぞれの向き不向きと、落とさないための注意点は玄関ドアにリースを飾る方法で詳しく書いています。ハロウィンの時期は台風があるので、掛け方の選択はいつも以上に大事です。

よくある質問

Q. ハロウィンリースはいつから飾りますか?

秋色ベースのリースなら、9月上旬から。かぼちゃを足すのは9月下旬以降が自然です。10月に入ってから慌てて出すより、9月から秋のリースとして掛けておいて、途中でハロウィンに寄せるほうが玄関が長く楽しめます。海外では10月1日から飾る家が多いようですが、日本の場合、9月はまだ暑いので、色だけ先に秋にしておく形をおすすめしています。

Q. いつまで飾っていいですか?

10月31日で外す必要はありません。かぼちゃとハロウィンらしいパーツを抜けば、そのまま11月の秋のリースになります。クリスマスリースへ切り替えるのは11月末あたり。この記事の時期カレンダー表の通りに進めると、迷わずに済みます。

Q. 雨に濡れても大丈夫ですか?

アーティフィシャルフラワーなら、多少の雨で傷むことはありません。濡れたあとは自然乾燥で戻ります。ただし濡れたまま長時間放置すると、土台のつるや麻紐の部分にカビが出ることがあるので、大雨のあとは風を通してください。台風の予報が出たら、いったん屋内に取り込むのが確実です。

Q. リースのサイズはどのくらいがいいですか?

一般的な玄関ドアなら、直径25〜30センチが標準です。ドアが小さめの場合や、集合住宅で圧迫感を避けたい場合は20センチ台前半。ドアが大きい戸建てや、両開きのドアなら35センチ以上でも収まります。目安として、ドアの横幅の3分の1くらいの直径だとバランスが取れます。迷ったら、ドアの写真を送っていただければ判断します。

Q. 来年も使えますか?

使えます。アーティフィシャルフラワーのリースは、屋外に掛けても数シーズン持ちます。シーズンが終わったら、埃を払って、新聞紙かクッション材で包んで箱へ。押し潰さないように、リースの上に物を載せないこと。湿気の多い場所(床下収納、押し入れの奥)は避けて、クローゼットの上段など乾いた場所に置いてください。翌年出したときに花材が寝ていたら、指で起こして形を整えれば戻ります。

玄関の色から、ハロウィンを考える

ハロウィンリースを選ぶとき、「ハロウィンっぽいか」から入ると、たいてい玄関で浮きます。先に見るのは、自分の家のドアの色。そこから逆算すると、選ぶべき配色は自然と絞られます。

こげ茶のドアにはテラコッタ。黒いドアにはボルドー。白いドアにはマスタードかスモーキーパープル。この4つを覚えておくだけで、店頭でもオンラインでも迷いません。

そして、10月31日で終わりにしないこと。9月から11月末まで、抜き差しで表情を変えながら飾り続ける。そういう作り方をすると、リースは季節の飾りから、玄関の一部になります。

お花でござるのカスタムオーダーでは、玄関ドアの写真を見ながら配色を組みます。「うちのドア、こげ茶なんです」から始まったあのご相談のように、まずは写真1枚から。玄関に合う色を、一緒に決めましょう。