フラワーロスという問題と、枯れない花という選択肢。造花が担える役割をリース専門店が考える

フラワーロスとは、まだ飾れる花が売られないまま、あるいは飾られないまま捨てられることです。花の廃棄と環境の関わりを調べると、よく見る「年間10億本が廃棄」という数字が公的統計まで辿り着きません。フラワーロス削減とアーティフィシャルフラワーのSDGsを考える前に、まずここを正直に書きます。

お花でござるはアーティフィシャルフラワーのリースを作って売っている店です。立場だけ見れば「生花は捨てられています、だから枯れない花を」と書いたほうが都合がいい。でも、売る側に都合のいい数字を根拠が曖昧なまま使うのは気持ちが悪い。だから今回は、農林水産省の資料を一次情報まで開いて、確かめられた数字と確かめられなかった数字を分けるところから始めます。

花を飾るのが好きで、でも週に一度しおれた花を捨てるたびに少し心が重くなる。その感覚を持ったまま読める記事にしました。

「年間10億本が廃棄」という数字の出どころ

フラワーロスの文脈で広まっている「年間10億本」は、企業のプレスリリースやメディア記事で引用されている数字で、一次の推計元は特定できません。国が公表している統計の中にも、花の廃棄量を直接集計したものは見当たりません。

公開情報として確認できるのはPR TIMESのプレスリリースや、ロスフラワーに取り組む株式会社RINの解説ページといった企業発信までで、その先の調査主体や調査方法には行き当たりません。国内出荷量の約3割が廃棄されると仮定した計算から広まった形跡はありますが、その仮定自体の根拠も確認できません。

農林水産省は花きについて、産出額・作付面積・出荷本数・輸入量・卸売市場経由率といった数字を継続して公表しています。環境省は食品ロスの発生量を毎年調べていて、令和6年度は約461万トン(家庭系約224万トン・事業系約237万トン)と2026年6月30日に公表しました。食品にはこれだけ精密な統計があるのに、花の廃棄量には対応する調査が無い。ここが出発点になります。

出どころを特定できない数字で、公的統計に花の廃棄量調査は存在しない

「10億本」は嘘だと言いたいわけではありません。根拠を辿れないまま使うと、数字の裏付けを誰にも示せません。それだけのことです。

花の廃棄が集計しにくい理由も想像がつきます。一般には、生産者の畑で規格外として処分される花、市場でセリに乗らない花、小売店で売れ残る花、家庭でしおれて捨てられる花があるとされていますが、これらは別々の場所で、別々の人の手で、記録されないまま捨てられていきます。食品ロスのように法律に基づく推計の枠組みが無ければ、全体を集計する主体がどこにもいない。

【表1】確かめられた数字と、確かめられなかった数字

出所を1行1件で分けました。右端が、その数字を自分の言葉として使っていいかどうかの判断です。

数字・主張出所区分
切り花の国内出荷31.3億本(令和4年)農林水産省「花きの現状について」事実(公的統計)
切り花の輸入12.3億本(令和4年・全体の28.2%)農林水産省 同資料事実(公的統計)
花きの産出額3,684億円(令和4年・農業産出額の約4%)農林水産省 基本方針事実(公的統計)
卸売市場経由率74.8%(令和3年度)農林水産省 同資料事実(公的統計)
食品ロス約461万トン(令和6年度)環境省報道発表事実(公的統計)
花の年間廃棄本数(10億本など)企業のプレスリリース・メディア記事。一次の推計元は特定できず推計・出所不明
造花の国内回収・リサイクルの仕組み確認できず未確認

分母は農水省で取れる=国内出荷31.3億本+輸入12.3億本=約43.6億本

廃棄量は分からなくても、分母は公的統計で取れます。農林水産省「花きの現状について」(令和6年12月4日)によると、令和4年の切り花は国内出荷が31.3億本(71.8%)、輸入が12.3億本(28.2%)。合わせて約43.6億本が日本国内に流通しています。輸入の主な相手国はコロンビア、ベトナム、マレーシア、中国など。

金額ベースでは、花き全体の国内生産3,684億円(86.1%)に対して輸入594億円(13.9%)、うち切り花類が2,113億円で全体の57.4%を占めます。

43.6億本という分母を知っておくと、「10億本」が全体の約23%という大きさの主張だと分かる。4本に1本近くが捨てられているという話なので、根拠が要る規模の数字です。

フラワーロスとは

フラワーロスとは、生産・流通・販売・家庭の各段階で、まだ飾れる状態の花が売られないまま、あるいは飾られないまま廃棄されることです。

一般には、規格から外れた花、茎が短い花、イベント需要が終わった花などが、行き場を失いやすいとされています。食品ロスの花版だと考えると分かりやすいと思います。ただし前章のとおり、その量を日本全体で集計した公的統計は存在しません。

数字より確かな、花が捨てられる仕組み

推計に頼らなくても、花が捨てられやすい理由は公的資料で説明がつきます。生き物としての寿命、流通の距離と時間、需要の縮小。この3つです。

エチレンで花弁の老化が進む

切り花がしおれるのは、水が足りないからだけではありません。農研機構 野菜花き研究部門の切り花の老化生理研究によると、カーネーションなどの花弁の老化は植物ホルモンのエチレンによって進み、STS剤による処理で日持ちを延ばせます。一方でユリやチューリップはエチレンに依存しない老化をするため、同じ処理が同じようには効きません。

花によって寿命の仕組みが違う。つまり「全部の花を長持ちさせる魔法の一手」は存在しません。買った花が早くしおれるのは、手入れが下手だからではなく、その花がそういう老化の仕方をする植物だからです。この事実を知るだけで、罪悪感は少し軽くなります。

卸売市場経由率74.8%・輸入28.2%という距離と時間

花は、生き物のわりに長い距離を運ばれます。農林水産省の同資料によると、花きの卸売市場経由率は74.8%(令和3年度)で、農産物の中でも高い水準。産地から市場、市場から小売、小売から家庭という道のりを経て、やっと花瓶に入ります。さらに切り花の28.2%は海外から届きます。主な相手国はコロンビア、ベトナム、マレーシア、中国。地図を思い浮かべるだけで、花瓶に挿すまでの距離が想像できます。

輸送の環境も厳しくなっています。同資料が引くNX総合研究所の試算(2022年11月11日)では、物流2024年問題により2019年比で最大14.2%(4.0億トン)の輸送能力が不足し、農産・水産品の出荷団体では32.5%に達するとされています。運ぶ手段が細れば、間に合わなかった花が出る。

産出額は平成10年の63百億円から令和4年は37百億円へ

需要そのものが縮んでいます。農林水産省の同資料によると、花きの作付面積は平成7年の48千haがピーク、産出額は平成10年の63百億円がピークで、以後は減少が続き、令和4年は産出額37百億円・作付面積24千ha。四半世紀で産出額はおよそ6割の水準になりました。

需要が縮むということは、作った花の行き先が減るということ。気候の影響も重なります。同資料が引く令和5年地球温暖化影響調査レポートでは、キクを例に開花期の前進・遅延、奇形花の発生、生育不良、病害、立ち枯れが報告されています。出荷したい時期に咲かない、咲いても規格に合わない花が増える。

数字の出所が曖昧な「10億本」を使わなくても、花が捨てられやすい構造はここまで説明できます。

国が「環境に配慮した花材・資材」と書いている事実

国の基本方針は、環境に配慮した花材・資材を使う取り組みを、花き需要を増やす施策として明記しています。造花を選ぶことが花業界への裏切りだと感じている方には、まずこの一行を知ってほしい。

花き振興法に基づく基本方針(令和7年4月30日)第5の2の記述

花きの振興に関する法律は平成26年法律第102号として2014年6月27日に公布された法律で、e-Gov法令検索で全文が読めます。第2条で「花き」を観賞の用に供される植物と定義していて、この定義は切り花に限定されていません。

その法律に基づく「花き産業及び花きの文化の振興に関する基本方針」(令和7年4月30日)の第5の2では、需要の増進策のひとつとして「ごみの減量化や再利用に資する環境に配慮した花材・資材の利用の取組」が挙げられています。ごみを減らす花材を選ぶことは、国の方針では花き文化を縮める行為ではなく、需要を増やす側に置かれている。

同方針の第1では、令和9年に神奈川県横浜市で国際園芸博覧会が開催されることにも触れられています。

令和12年の需要額見通し4,600億円と産出額目標4,500億円の差

同じ基本方針は、令和12年の花きの需要額を4,600億円と見通し、国内産出額の目標を4,500億円、輸出目標200億円、輸入見込み300億円と置いています。花き産出額は令和4年で3,684億円、農業産出額の約4%。つまり国は、縮んできた産出額をここから押し上げる計画を立てている。

目標と現在地の間にある差を埋める手段として、環境配慮の花材が挙げられている。この並びを読むと、「花を長く楽しむ道具を増やすこと」と「花の産業を守ること」は対立していないと分かります。

アーティフィシャルフラワーが減らせるもの、減らせないもの

アーティフィシャルフラワーが減らせるのは買い替えの回数と、それに伴う輸送の回数です。減らせないのは、主原料がプラスチックであるという事実。売る側として、両方書きます。

減らせるもの=買い替えの回数と輸送の回数

玄関に花を飾る習慣を1年続けるとします。切り花なら、水を替え、茎を切り戻し、しおれたら捨てて買い直す。その1回ごとに、産地から市場、小売、自宅までの移動が発生します。前章のとおり、その道のりの7割強が卸売市場を経由し、3割近くが海外から届く。

枯れないリースを1つ飾れば、その往復が1回で済みます。捨てるのも1回。これはアーティフィシャルフラワーの一番わかりやすい効き目で、同時に唯一の効き目でもあります。

減らせないもの=主原料はプラスチック

アーティフィシャルフラワーの主原料はプラスチックです。これは造花業界の側が自分で書いていることで、株式会社東京堂の「造花とSDGs」では、主原料がプラスチックであることを明記したうえで、再生PET由来のポリエステルと再生ポリエチレンを配合した「ReCO」ブランドを展開していると説明されています。

石油由来の素材を使っている以上、「造花だから環境にやさしい」とまとめるのは乱暴です。土に還らないし、燃やせば二酸化炭素が出る。買った瞬間に、いつか捨てる1個が家に入ります。

回収スキームは確認できていない。だから「長く使う」以外の正解がない

造花を回収して再生する全国的な仕組みは、調べた範囲では確認できません。ペットボトルや家電のような回収ルートは、少なくとも消費者が普通に使える形では見当たらない。

だから、アーティフィシャルフラワーを選ぶ人にできる環境配慮は実質ひとつです。長く使うこと。安いものを数年ごとに買い替えるなら、枯れない意味がほとんど消えます。捨て方についてはリースや造花の手放しどきと捨て方にまとめました。

【表2】生花・ドライ・ソラフラワー・アーティフィシャルの比較

1行1項目で整理します。寿命は飾る環境で大きく変わるため、年数ではなく終わり方で並べました。

項目生花ドライフラワーソラフラワーアーティフィシャルフラワー
素材植物そのもの乾燥させた植物ソラ(植物)の幹の皮を加工主にプラスチック(ポリエステル等)
終わり方花弁の老化で散る。花の種類で進み方が違う乾燥後に退色・崩れが進む退色や欠けが出るまで飾れる退色やパーツの緩みが出るまで飾れる
水やり必要(水替え・切り戻し)不要不要不要
香り花そのものの香り弱く残ることがあるほぼ無香無香
色あせ老化とともに進む進みやすい直射日光で進む比較的進みにくい
処分生ごみ・植物ごみ植物ごみ植物ごみ自治体区分に従う(素材混合)

生花の終わり方については、農研機構の切り花の老化生理研究が示すとおり、カーネーションのようにエチレンで老化が進む花と、ユリやチューリップのようにエチレンに依存しない花があります。「何日もつか」を一律に書けないのは、そもそも老化の仕組みが花ごとに違うからです。

ソラフラワーは天然素材なのに枯れない、中間の選択肢です。詳しくはソラフラワーとは?造花・ドライフラワーとの違いに書きました。

家庭でのフラワーロス削減、置き場所で決まる部分

家庭でできるフラワーロス削減の中身は、飾る場所ごとに素材を決めることです。花が好きかどうかではなく、どこに何を置いたかで捨てる回数が決まります。

生花をやめる話ではない。記念日は生花、日常はリースという分け方

お花でござるの考えはこうです。買ってきた花を飾りきれる場面と、飾りきれない場面を分ける。

誕生日、記念日、誰かが来る日。短い時間に全力で咲いてもらう場面には、生花がいちばん合います。香りも、開いていく動きも、生花にしか無い。ここで造花を使う理由はありません。

一方、玄関や廊下のように「いつも何か飾っておきたい」場所は、花を買い続ける前提の場所です。ここに生花を置くと、飾るたびに捨てることになる。枯れない花が向いているのはこちらです。

生花の消費を減らすことが花業界を痛めるのではないかという心配もあると思います。ただ、前章で見たとおり、国の基本方針は環境に配慮した花材を需要増進の側に置いている。飾る習慣が続くこと自体が、花の文化を支えます。

ソラフラワーという中間の答え

プラスチックが気になるなら、ソラフラワーという選択肢があります。ソラという植物の幹の皮を薄く削って花の形に成形したもので、天然素材でありながら枯れません。

お花でござるはソラフラワーを仕入れて、アーティフィシャルフラワーと組み合わせたリースを作っています。白い花はソラ、葉やアクセントはアーティフィシャル、といった組み方。全体に占める石油由来素材の割合を下げたい方には、この組み合わせを提案しています。手入れの方法はソラフラワーのお手入れ方法と長持ちさせるコツに、価格の考え方はソラフラワーの価格帯と買う前に見るべき点にまとめています。

お花でござるの意見: 長く飾るつもりの場所に生花を置くと、いちばん多く捨てることになる

いちばん伝えたいのはここです。

花を捨てる回数は、花が好きかどうかではなく、どの場所に何を置いたかで決まります。1年中花を切らしたくない場所に切り花を置けば、1年分の廃棄が出る。そこに枯れない花を1つ置けば、同じ「いつも花がある暮らし」が廃棄ほぼゼロで成立します。

造花に逃げたのではなく、置き場所に合う素材を選んだだけ。後ろめたさを感じる必要はないと、お花でござるは考えています。

長く使える1点の選び方

長く使えるかどうかは、花びら・葉・茎の3か所で判断できます。安いものを買い替えるほど、枯れない花を選んだ意味が薄れるので、ここは丁寧に見てください。

花びら・葉・茎で質を見分ける

花びらは、縁の始末と色の入り方を見ます。切りっぱなしで繊維がほつれているもの、中心から縁まで一色でベタ塗りのものは、近くで見たときに作り物らしさが出ます。花の中心が濃く、縁にいくほど淡いようなグラデーションが入っていると、光の下でも自然に見えます。

葉は、裏側に葉脈が入っているかどうか。表だけプリントで、裏がのっぺりしている葉は、風で返ったときに正体が出ます。

茎は、曲げたときに芯が折れずに形を保つか。中にワイヤーが通っていれば、飾る場所に合わせて角度を直せます。詳しい見分け方は造花が安っぽく見える理由と見分け方に5か所の点検として書きました。

屋外に飾るなら素材と留め方を変える

玄関ドアの外に飾るなら、同じ商品でいいとは限りません。お花でござるは、屋外に飾ると聞いたら花材や留め方を屋外向けに変えて作っています。日光と雨の影響を考えて、花材の選び方も、ワイヤーとグルーでの固定の仕方も変える。リースは一つひとつ手作りなので、そこを作りながら調整できます。

屋外の注意点はリースを玄関ドアの外に飾るときの注意点に、賃貸での取り付けは玄関ドアにリースを飾る方法にまとめています。

予算5千〜1万円台で変わるところ

この価格帯で変わるのは、主に花材のグレードとサイズ、そして使われている花の数です。予算に応じて、メインの花をワンランク上のものにする、ソラフラワーを混ぜる、直径を大きくするといった調整ができます。

考え方として、1年で買い替える前提のものと、何年も飾るつもりのものでは、同じ金額でも1年あたりの額で考えると見え方が変わります。長く使う前提で選ぶなら、迷ったら質の高いほうを1つ。数を増やすより、気に入った1点を長く飾るほうが、結果として捨てる量が減ります。

マルシェでリースを手に取った方からは、「思ったより軽い」と言われることが多いです。写真では重さが分からないので、実物を見る機会があれば触ってみてください。

【表3】飾る場面と花の意味の目安

自分のために飾る場合も、花の意味を知っていると選びやすくなります。花言葉は地域や文献で割れるものがあるため、一般にそうされているという目安として見てください。

飾る場面・相手向く花一般に言われる花言葉
玄関(毎日の出入り)バラ(白)一般に「尊敬」「純潔」とされています
自分の部屋・仕事机まわりガーベラ一般に「希望」「常に前進」とされています
リビング(家族が集まる)アジサイ一般に「家族の絆」とされています
新生活・引っ越しカスミソウ一般に「幸福」「清らかな心」とされています
落ち着いた色でまとめたいラベンダー一般に「優美」「清潔」とされています
長く使う記念の1点リシアンサス一般に「優雅」「永遠の愛」とされています

リースという丸い形そのものにも、一般に、終わりのない円として永続を願う意味が重ねられてきたとされています。自分のために1つ買うときにも、その意味は効きます。

よくある質問

造花はSDGsに反しませんか

造花そのものがSDGsに反すると決まっているわけではありません。主原料はプラスチックなので素材だけ見れば石油由来ですが、使用年数が長ければ、買い替えと輸送の回数は減ります。東京堂のように再生PET由来のポリエステルや再生ポリエチレンを配合した製品を展開するメーカーもあります。判断の分かれ目は素材の種類ではなく、何年飾るかです。

「結局プラスチックでしょ」と言われたらどう答えますか

「そうだよ、だから1つを長く使ってる」と答えるのが、いちばん正確です。造花の主原料がプラスチックであることは造花メーカー自身が公表しています。隠す必要はありません。そのうえで、農林水産省の花き産業及び花きの文化の振興に関する基本方針(令和7年4月30日)が、ごみの減量化や再利用に資する環境に配慮した花材・資材の利用を需要増進策として挙げている事実を添えると、話が一段落ちつきます。

「年間10億本」という数字は信じていいですか

根拠を自分で確認できないなら、人に伝えるときには使わないほうが安全です。公開情報として確認できるのはPR TIMESのプレスリリースや株式会社RINの解説ページといった企業発信までで、一次の推計元は特定できません。確かなのは分母のほうで、農林水産省「花きの現状について」によれば令和4年の切り花は国内出荷31.3億本・輸入12.3億本、合計約43.6億本が流通しています。

家庭でできるフラワーロス削減には何がありますか

いつも花を置いておきたい場所と、その日のために飾る場所を分けるのが、家庭でいちばん効きます。玄関や廊下のように切らしたくない場所を枯れない花に替えれば、そこで出ていた廃棄がゼロになります。生花は記念日やお客さまが来る日に集中させる。買ってきた生花を最後まで使い切る工夫としては、短くなった茎を小さな器に移す、花首だけ浮かべるといった飾り替えもあります。

造花は何年使えますか

飾る場所で大きく変わります。直射日光が当たらない室内なら、色あせはゆっくり進みます。屋外や西日の強い窓際では、同じものでも早く褪せます。寿命を決めるのは年数そのものより、紫外線とほこりです。掃除の方法は造花リースのほこり掃除と長持ちのコツにまとめました。

使い終わった造花はどう捨てればいいですか

自治体の区分に従ってください。アーティフィシャルフラワーはポリエステル、ポリエチレン、ワイヤー、接着剤などが混ざった製品なので、素材ごとに分けられる場合と、燃やすごみとして扱う場合があります。回収して再生する全国的な仕組みは確認できていません。手放すタイミングと分別の考え方はリースや造花の手放しどきと捨て方に書いています。

まとめ

フラワーロスの「年間10億本」は、企業のプレスリリースやメディア記事までは確認できましたが、一次の推計元には行き当たりません。代わりに確かだったのは、切り花が年間約43.6億本流通していること、卸売市場経由率が74.8%で輸入が28.2%を占めること、産出額が平成10年の63百億円から令和4年の37百億円へ縮んだこと、そして国の基本方針が環境に配慮した花材の利用を需要増進策に挙げていることです。

アーティフィシャルフラワーは万能ではありません。主原料はプラスチックで、回収の仕組みも確認できていない。減らせるのは買い替えと輸送の回数だけです。その1点を活かす方法は、質のいい1つを長く飾ること。

生花をやめなくていい。記念日は生花、いつも花を置いておきたい場所は枯れない花。その分け方にすれば、花が好きな気持ちと、捨てる回数を減らしたい気持ちは両立します。用語の整理はアーティフィシャルフラワーとリースの用語集に、季節ごとの飾り替えは玄関リースを一年じゅう楽しむ飾り替えの目安にまとめました。

お花でござるのリースは一つひとつ手作りで、屋外に飾ると聞けば花材と留め方を変えて作ります。色の相談は無料で、ドアや部屋の写真を送ってもらえればそれに合わせて提案します。受付はフォームのほか、InstagramのDMからも。カスタムオーダーは相談から納品まで2〜3週間ほど、在庫のある商品は注文から1週間以内にお届けしています。